ヘンリー王子、英タブロイド紙に対するプライバシー訴訟で和解
ヘンリー王子による、ルパート・マードック所有の出版物『ザ・サン』誌に対する訴訟で、タブロイド誌側が「完全かつ明白な」謝罪を申し出た。
メディア王と呼ばれるマードック氏が所有するニューズ・コープの英国事業のニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)部門に対する裁判は火曜日、サセックス公爵の出席なしでロンドンの高等法院で始まったが、土壇場での交渉により長かった裁判が正式に終了した。
ヘンリー王子はNGNを相手取り訴訟を起こし、電話ハッキングでプライバシーが侵害され、ジャーナリストや私立探偵らによって違法な情報収集が行われたと主張した。『ザ・サン』誌そして今はなき『ニュース・オブ・ザ・ワールド』に対する訴訟のもう1つの論点は、上級幹部がこれらの活動について知っていたかどうかであった。
水曜日、NGNは多額の損害賠償を支払うことに同意し、ヘンリー王子の弁護士デビッド・シャーボーンを通して”ハリー王子に対する重大なプライバシー侵入”についての謝罪文を発表した。
「NGNは、サセックス公爵に対し、重大なプライバシー侵入について全面的かつ明白な謝罪を行う」 とし、『ザ・サン』誌が1996年から2011年の間に行った、私立探偵を使った違法な調査や、彼の私生活を侵害した、と謝罪文には書かれていた。NGNはまた、『ニュース・オブ・ザ・ワールド』に代わり、ヘンリー王子に対して行った、ジャーナリストや私立探偵による電話のハッキング、監視、個人情報の悪用についても、完全かつ明白な謝罪を行う、と発表した。
続けて、ヘンリー王子の母親である故ダイアナ妃へのプライバシー侵害についても言及し、「NGNは、広範な報道と彼のプライバシーへの深刻な侵害、そして故ダイアナ妃が若い頃に行われたプライバシー侵害についても、公爵に謝罪する」と述べた。
「私たちは公爵に与えた苦痛と関係者、友情、家族に与えた損害を認めて謝罪し、多額の損害賠償を支払うことに同意した。また、違法性を認めることなく、2006年の逮捕とその後の行動に対するNGNの対応が遺憾であることも認める」とし、以前の違法行為を否定していた態度とは180度変わった対応をした。
『ザ・サン』誌は、これまでもヒュー・グラントやシエナ・ミラーなど数十人の著名人との訴訟を経ており、支払総額は15億ドルを超えた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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