『スター・ウォーズ』のタイムライン:全映画とテレビシリーズを公開順で紹介【前半】

ジョージ・ルーカスの大ヒットSFは、最初の20年間は劇場作品として知られていたが、2000年代にアニメシリーズ『クローン・ウォーズ』でようやくテレビに正式に進出した。そして2012年にディズニーのルーカスフィルム買収以降、『スター・ウォーズ』は定期的に劇場とテレビの両方のメディアで制作されており、総作品数は他を見ないほどの数を誇る。
そこで、長年の『スター・ウォーズ』ファンだけでなく、これからシリーズを楽しむ方へ向け、米『ハリウッド・レポーター』ではスター・ウォーズの映画とテレビ番組を併せて公開順にまとめた。
全33作品を公開順に【前半】と【後半】に分けて紹介する。
※本ページはプロモーションが含まれています。記事で紹介した商品を購入すると売上の一部が THE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります
【1】『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
すべての始まりとなった作品。当初は『スター・ウォーズ』として公開され、その後の再公開で『新たなる希望』が追加された。ウォーターゲート事件とベトナム戦争(勇敢な反乱軍と全能の帝国との戦いを描く際にルーカスがインスピレーションを得た)に対処していた米国にとって、この映画は前向きな文化的試金石となった。
【2】『スター・ウォーズ ホリデースペシャル』(1978)
ジョージ・ルーカスが初めてテレビでスター・ウォーズに進出。二度と再現されることのないこの100分間のスペクタクルでは、メインキャスト全員がそれぞれの役を再演する。しかし、ホリデースペシャルは前作に及ばず、ルーカスは賢明にもそれを達成したと言っても過言ではない。ボバ・フェットのキャラクターを紹介するアニメシーケンスは、現在Disney+で視聴可能。
【3】『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
ルーカスは第2作目で単なる続編制作ではなく、3部作構造を意図的に採用。映画の結末では、ヒーローたちが混乱に陥る。ルーカスはまた、かつての師であるアーヴィン・カーシュナーに監督を依頼し、脚本をリー・ブラケットに任せることで、自らが映画監督であることを否定する賢明さも持っていた(彼女の死後、ローレンス・カスダンが脚本を書き直した)。
【4】『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)
3部作は興行的に成功して完結。その後の展開は示唆されず、シリーズは一旦終わったように見えた。なお、作中では「イウォーク」という言葉は使用されていないが、エンドクレジットには記載されている。
【5】『イウォーク・アドベンチャー』(1984)
スターウォーズ3作目で人気を博したイウォークと呼ばれる森の月エンドア原住の、知性を持った毛むくじゃらの二足動物たちを中心に、独自のスピンオフ作品が作られた。「アドベンチャー」は、この平凡なテレビ映画にふさわしいよりも、少し大げさに宣伝しているのかもしれない。しかし、アメリカ国外では劇場公開された。『スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー 勇気のキャラバン』としてディズニープラスで配信中。
【6】『イウォーク物語』(1985)
ABCで放送されたアニメシリーズで、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の前日譚。主人公ウィケットとその仲間の冒険を描く。『Ewoks and Droids Adventure Hour(原題)』というタイトルで放送され、第2シーズンでテーマ曲が変更された。毛むくじゃらで勇敢な愛らしいイウォークのアクション満載アニメシリーズは『スター・ウォーズ/イウォーク物語』としてディズニープラスで配信中。
【7】『スター・ウォーズ ドロイドの大冒険』(1985)
C-3POとR2-D2を主役とした2シーズンのアニメシリーズ。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』以前の物語を描く。英ロックバンド「ポリス」のスチュワート・コープランドによるテーマ曲が特徴的。さらに注目すべきは、1つのエピソードがジョー・ジョンストンによって書かれたことだ。彼は後に『ミクロキッズ』『ジュマンジ』(1995年)『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などの映画を監督することになる。
こちらもディズニープラスで配信中。
【8】『エンドア/魔空の妖精』(1985)
イウォーク族が主役のテレビ映画で、この時点でイウォークはルーク・スカイウォーカーよりも多くの出演時間を獲得していた。これが最後のイウォーク作品となった。またそれ以降、実写版スター・ウォーズは「エピソード1」(1999年)まで14年間の間が空いた。ディズニープラスで配信中。
【9】『スターウォーズ 特別篇』(1997)
今後の前編映画へのブランドへの関心が盛り上がる中、オリジナル3部作は追加シーンと最新特殊効果を加えて劇場で再公開された。しかし、主演のハリソン・フォードが熱心に指摘したように、演技はそのまま公開。興行成績は、その力がまだ健在であることを証明した。
【10】『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
エンターテイメントの世界で前代未聞のレベルの誇大宣伝が、前編第1作の公開で最高潮に達した。これも前代未聞のレベルのファンの反発を招いた。否定的な評価にもかかわらず、エピソード1は2012年に映画館で再公開され(3D版として)、2024年に25周年を記念して再公開された。
【11】『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
エピソード2は、前編三部作の中で最も弱い作品としてよく挙げられる。オリジナル三部作の『帝国の逆襲』ほどのインパクトは確かにない。良い面としては、俳優のユアン・マクレガーがオビ=ワン・ケノービ役に気楽に、リラックスして臨み、クリストファー・リー卿がダース・モールの後任ドゥークー伯爵を演じて観客にシス並みの戦慄を送ったことが挙げられる。
【12】『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2003)
カートゥーン・ネットワーク・スタジオが制作し、ゲンディ・タルタコフスキー(『サムライ・ジャック』)が指揮を執ったこの伝統的な2Dアニメ番組は、ルーカスフィルムがエピソード2と3の間に起こった出来事を探求する最初の試みとなった。最終的に、この魅力的な作品はスター・ウォーズの正典からは削除されたが、ディズニープラスのヴィンテージ・コレクションで楽しむことが可能。
【13】『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
ジョージ・ルーカス監督は、そのキャリアで2度目となるスター・ウォーズ3部作の幕を閉じた。監督は、オリジナル3部作とのつながりを保ちながら、うまく完結させるという難しい課題をやり遂げた。興行収入では、前作をほぼ2億ドル上回り、トレンドに逆らうことに成功した。
【14】『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008)
ジョージ・ルーカス自身が映像を見直した後に「ほとんど後付け」と評したこのアニメシリーズの劇場公開は、良い前兆とは言えなかった。最悪の前編、リメイク、パクリ、続編としてゴールデンラズベリー賞(別名ラジー賞)にノミネートされたが、ルーカスフィルムの別の酷評作品『インディ・ジョーンズ /クリスタル・スカルの王国』に敗れた。
しかし、不安定なスタートの後、ショーランナーのデイブ・フィローニは番組をより良い方向へと導いた。当初は一部から嫌われ、今では普遍的に愛されているパダワン、アソーカ・タノを中心に、シリーズはシーズンごとに自信を深めていった。4部構成の最終回は、ファンの間では「スター・ウォーズの最高峰」と広くみなされている。
【15】『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014)
『クローンウォーズ』がファンの心に刻み込まれるまでに時間がかかったのに対し、この新たなる希望の前身となるテレビアニメシリーズは瞬く間にヒットした。その最終回は大胆かつ勇敢で、ファンを涙させた。しかし、本当に輝いているのは、アソーカとダース・ベイダーの激しい戦いが繰り広げられるシーズン2の最終回だ。あまりの良さに、オビ=ワン・ケノービシリーズで部分的に再現された。Amazonプライムビデオでシーズン1〜3まで配信中。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
【関連記事】
- ファン必読!『スター・ウォーズ』関連本特集…ベストセラー小説やコミック、贈り物に最適な絵本も
- スター・ウォーズの壮大な歴史を一望できるビジュアル年表『スター・ウォーズ タイムライン』重版!
- ディズニーが今後の作品計画を見直しへ Disney+の「マーベル」、「スター・ウォーズ」シリーズの配信に影響か
- 『スター・ウォーズ』新3部作が制作決定、サイモン・キンバーグが脚本&プロデュース
- 『スター・ウォーズ』新作ドラマ「スケルトン・クルー」、12月4日にDisney+で日米同時配信へ