『白雪姫』プレミアにレイチェル・ゼグラー、ガル・ガドットらが登場

現地時間土曜日に、ロサンゼルスで実写版『白雪姫』(日本公開は3月20日)のプレミア上映会が開催された。会場では料理やキャンディなどが振る舞われたほか、ウォルト・ディズニーCEOのボブ・アイガーや同社の実写映画部門を統括するデイビッド・グリーンバウムも出席したようだ。
メインキャストのレイチェル・ゼグラーとガル・ガドットの出演に対する賛否両論に配慮し、レッドカーペットでの報道陣の数に制限を設けるという異例の対応がなされる中、今回のプレミアは開催された。その効果もあってか、イベントは終始和気藹々とした雰囲気の中で進行し、ゼグラーとガドットの両者はカメラの前で笑顔をみせた。
米『ハリウッド・リポーター』は今回、レッドカーペットで「ねぼすけ」を演じたアンディ・グローテルーシェンに話を聞くことができた。グローテルーシェンは会場の雰囲気について「活気が最高ですね。たくさんの子どもたちも参加してくれていますし」と興奮気味に語ってくれた。また、彼は『白雪姫』に寄せられるネガティブな反応について「このご時世、みんなを満足させることは難しいですからね。だけど私はこの作品が(原作に対する)愛と敬意によって作られたと自信を持っていえます」と述べている。
実際に映画の上映が始まると、ガドット演じる「邪悪な女王」の登場シーンやゼグラー演じる白雪姫が『夢に見る〜Waiting on a Wish』を劇中で歌うシーンには一際大きな歓声が寄せられた。
先述したように、ディズニーはここ数年間に寄せられた実写版『白雪姫』に対するネガティブなリアクションを踏まえ、今回のプレミア開催に際して特段の配慮を払ったようだ。そうした批判の声の多くはゼグラーに向けられたものである。例えば伝統的に西洋系の白人という設定であった白雪姫をコロンビア系のゼグラーが演じることには少なからずネガティブな反応があった。また、ゼグラー本人による失言も事態を悪化させた。例えば彼女は原作の『白雪姫』において描かれる女性像について「とてつもなく時代遅れ」と発言したり、「私たちのがポリコレ版『白雪姫』ってよく馬鹿にされるけど、実際それが必要でしょ」というような発言を繰り返していた。更に昨年11月にドナルド・トランプ大統領が当選した際にはInstagram上で「トランプ支持者、トランプに投票した人たち、トランプ本人が永遠に不幸になりますように。この国は根っこから腐ってる」と放言したことも批判を呼んだ。(彼女は後に同投稿について謝罪している)
一方のガドットも2023年10月7日に起きたハマスによるテロ攻撃以来、一貫して彼女の母国であるイスラエルを公の場で支持する姿勢が一部から批判の対象となっている。
今回、ディズニーが伝統的にプレミアを開催していたイギリスでなく、ロサンゼルスで行ったこともディズニーによる配慮の一環だったようだ。その代わりにゼグラーはスペインを訪問し、『夢に見る〜Waiting on a Wish』を同値で開催されたイベントで披露しているほか、ガドットはニューヨークを訪問し、『グッドモーニング・アメリカ』や『ジミー・ファロンのトゥナイト・ショー』に出演している。
果たして実写版『白雪姫』はネガティブな前評判を払拭する大ヒットとなるのだろうか?
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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