豪華セレブ&ブランドが勢ぞろい!女性への暴力撲滅チャリティイベントに6億円以上が集まる

ケリング・ファウンデーション主催の第4回「Caring for Women」ディナーに出席したアリアナ・デボーズ、ジュリアン・ムーア、コールマン・ドミンゴ、デミ・ムーア 写真:Courtesy of Kering/Getty
ケリング・ファウンデーション主催の第4回「Caring for Women」ディナーに出席したアリアナ・デボーズ、ジュリアン・ムーア、コールマン・ドミンゴ、デミ・ムーア 写真:Courtesy of Kering/Getty
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現地時間9月11日(木)、ニューヨークのレストラン「The Pool」にて、ケリング・ファウンデーション主催の「Caring for Women」ディナーが開催された。これは、ジェンダーに基づく暴力と闘う団体への資金を募る目的で、2022年から毎年ニューヨークで開催されているチャリティイベントである。

第4回となる今年は450万ドル(約6億6,400万円)以上が集まり、2024年の300万ドル(約4億4,300万円)を上回る金額となった。今年は、トランプ政権があらゆる非営利団体への助成金を削減・廃止したため、民間の資金調達への注目が高まっている。

イベントにはケリング・ファウンデーション会長のフランソワ=アンリ・ピノーをはじめ、ジェシカ・チャステインデミ・ムーアダコタ・ジョンソンコールマン・ドミンゴジュリアン・ムーア、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、セス・マイヤーズエイドリアン・ブロディマリスカ・ハージティアナ・ウィンター、ジェフ・クーンズら各界から多くの著名人が参加し、アリアナ・デボーズが司会を務めた。

第4回「Caring for Women」ディナーでスピーチしたアリアナ・デボーズ 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーでスピーチしたアリアナ・デボーズ 写真:Courtesy of Kering/Getty

アンリ・ピノーと共に共同ホストを務めた妻で女優のサルマ・ハエック・ピノーは、「このイベントは団結とコミュニティをテーマにしており、まさに今年のテーマは『コミュニティ』です。コミュニティとは、同じ意見を持つ人の集まりという意味ではありません。だからこそ、私たちはさまざまな個性をもつ人を集めるよう努めています」と語った。

フランソワ=アンリ・ピノーとサルマ・ハエック・ピノー 写真:Courtesy of Kering/Getty
フランソワ=アンリ・ピノーとサルマ・ハエック・ピノー 写真:Courtesy of Kering/Getty

イベント内では、グッチサンローランバレンシアガボッテガ・ヴェネタ、ブシュロン、ジノリ1735、ポメラートなど、ケリング傘下のブランドから寄贈された限定アイテムや体験に入札するライブオークションが行われた。オークションの収益は、ジェンダーに基づく暴力の根絶をめざして被害者とその家族の支援を行う4つの団体(サンクチュアリ・フォー・ファミリーズ、フリー・フロム、暴力介入プログラム、イクオリティ・ナウ)に寄付される。

レッドカーペットには、これらのブランドアイテムを身につけたセレブたちが続々と登場した。ハエック・ピノーはバレンシアガのタキシード風ストラップレスドレス、グッチのシューズとハンドバッグ、ブシュロンのジュエリーを着用した。

第4回「Caring for Women」ディナーに登場したセス・マイヤーズとダイアン・フォン・ファステンバーグ 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーに登場したセス・マイヤーズとダイアン・フォン・ファステンバーグ 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーに登場したダコタ・ジョンソン 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーに登場したダコタ・ジョンソン 写真:Courtesy of Kering/Getty

ハージティは、ミラノを拠点とするタレー・マルモの赤いベルト付きカフタン風ガウンに、ポメラートのジュエリーを合わせた。

ハージティは、自身の母親である女優ジェーン・マンスフィールドを追ったドキュメンタリーで監督デビュー作の『My Mom Jayne(原題)』(2025年)について、「オスカー有力候補と言われていますが、どうですか?」とレッドカーペットで質問を受けた。ハージティは「そう言われたのは初めてです」と答えた。

スキー選手のリンゼイ・ボンが「あなたはオスカーを獲るわ」とハージティに言うと、ハージティが「あなたは(ミラノ・コルティナ2026冬季)オリンピックで勝つわよ」とボンに返す場面もあった。

第4回「Caring for Women」ディナーに登場したマリスカ・ハージティ、リンゼイ・ボン、ジュリアン・ハフ 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーに登場したマリスカ・ハージティ、リンゼイ・ボン、ジュリアン・ハフ 写真:Courtesy of Kering/Getty

映画監督のバズ・ラーマン第50回トロント国際映画祭から駆け付け、アナ・ウィンターと共に登場した。映画祭では、ラーマン監督のファウンド・フッテージを使ったドキュメンタリー映画『EPiC:Elvis Presley in Concert(原題)』が批評家と観客から高評価を受けた。

ケリング・ファウンデーションの活動について、ラーマン監督は「結局、私は人間の精神の力を信じています。人間の精神はもともと希望に満ちており、それこそ私たちが人間であることの証です」と米『ハリウッド・リポーター』に語った。

第4回「Caring for Women」ディナーに登場したマーク・グイドゥッチ、クロエ・マル、アナ・ウィンター、バズ・ラーマン 写真:Courtesy of Kering/Getty
第4回「Caring for Women」ディナーに登場したマーク・グイドゥッチ、クロエ・マル、アナ・ウィンター、バズ・ラーマン 写真:Courtesy of Kering/Getty

チャステインは米『ハリウッド・リポーター』に対し、「今年、ケリング・ファウンデーションのおかげでサンクチュアリ・フォー・ファミリーズの存在を知り、とても興味を持っています」と明かした。「生涯の中で、女性の3人に1人がジェンダーに基づく暴力に直面しているという事実は、受け入れがたいものです。女性に対するこの暴力を根絶するために、経済的な支援以外にもサポートできる方法はたくさんあります」

ハージティは「いま非営利団体が置かれている状況において、希望を持ち続けるための規律を維持しなければなりません。最終的に、私たちが寄付できるお金はすべて希望につながります。ここに集まった人々は変化を起こす力を持っており、今夜はその第一歩を踏み出す場なのです」と語った。

また、労働運動とフェミニスト運動で活躍した95歳のドロレス・ウエルタは、「政府から女性と子どもへの資金援助は危機に陥っています。このようなイベントこそ、私たちがいま進歩し続けるための唯一の方法です」と米『ハリウッド・リポーター』に語った。「女性が平和に暮らし、保護・支援されていると感じられない限り、アメリカの民主主義が果たされることはありません。フェミニストが権力を握るまで、世界に平和は訪れません」

※為替レートは2025年9月13日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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