ナチスを彷彿とさせる『キャシアン・アンドー』シーズン2の冒頭シーン

ベン・メンデルソーン『キャシアン・アンドー』シーズン2
ベン・メンデルソーン『キャシアン・アンドー』シーズン2 写真:Courtesy of Lucasfilm
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キャシアン・アンドー』シーズン2の冒頭には、ナチスの歴史的会議が反映されている。帝国の極秘会議は、デス・スター誕生の伏線として描かれている。また、この会議は「ヴァンゼー会議」をモデルにしていると製作陣が明かした。

ワンゼー会議をもとにした演出

会議は、クレニック長官(ベン・メンデルソーン)が主導する。一方で、場所は雪山の孤立した施設で、記録も証拠も残さない極秘会議だ。このように、劇中では「この部屋にいない者には情報を漏らすな」と警告するセリフが印象的だ。

クリエイターのトニー・ギルロイは、1942年にナチスが行ったユダヤ人大量虐殺の計画「ヴァンゼー会議」がモデルだと語る。つまり、このシーンは単なるフィクションではなく、現実の歴史に根ざしている。

雪山の会議場所が示すナチスの残像

視覚的には、「鷲の巣」と呼ばれるドイツのケールシュタインハウス、やオーストリアのホーエンヴェルフェン城に似ている。特に、『バンド・オブ・ブラザーズ』で描かれたように、これらはナチスが利用した場所である。帝国の制服や構造、ダース・ベイダーのヘルメットも、ナチスの軍装を連想させる。

さらに、ルーカス監督は旧作で実際の戦闘機映像を使って戦闘シーンを構築した。スター・ウォーズの帝国像には、ファシズムの影が色濃く投影されている。

▼『キャシアン・アンドー』シーズン2の冒頭に登場するシーン

『キャシアン・アンドー』予告より

▼こちらがドイツの「鷲の巣」と呼ばれるケールシュタインハウス

ドイツのバイエルン・アルプス、ケールシュタインにあるティーハウス。かつてはアドルフ・ヒトラーの山岳隠れ家だった。
写真:Three Lions/Getty Images

▼こちらがホーエンヴェルフェン城

オーストラリアのホーエンヴェルフェン城 写真:Sean Gallup/Getty Images

シリーズの展開と今後の公開

『キャシアン・アンドー』は、反乱軍リーダーの過去を描く物語。なお、今後配信されるシーズン2は、全12話を3話ずつ公開していく予定である。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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