【THRJ独占インタビュー】二階堂ふみ、『SHOGUN 将軍』における「時代劇初の切り取り方」とは

二階堂ふみ
二階堂ふみ

国内外で注目の集まる『SHOGUN 将軍』がついに先月ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)「スター」にて独占配信開始となった。

真田広之がハリウッド初主演、プロデューサーを務める本作は、ディズニーが持つ製作会社の一つ「FX」が制作した、壮大なスケールを誇る戦国スペクタクル・ドラマシリーズだ。

元となったのは、徳川家康をはじめとする歴史上の人物からインスパイアされたベストセラー小説『将軍』。

(c) 2024 Disney and its related entities 
Courtesy of FX Networks
(c) 2024 Disney and its related entities
Courtesy of FX Networks

今回、ザ・ハリウッド・リポーター・ジャパンは、全世界から既に大絶賛を受けるこの作品のインタビューシリーズを行う機会に恵まれた。

演技力が高く評価される二階堂ふみは今回、落葉の方役(故太閤の息子を産んだ唯一の側室)を務めた。

インタビューで語ったこの作品の魅力や印象的だった経験とは?

———— 最初に、今回『SHOGUN 将軍』にご出演することになったきっかけを教えてください。

きっかけはオーディションです。『SHOGUN 将軍』が製作されるということで、オーディションを受けました。

———— 二階堂様の演じられた「落葉の方」は淀君にインスパイアされたキャラクターで麗しくも影がある印象のキャラクターですが、これを表現することにおいて意識されたことはございますか?

現場(セット)が暗かったので、自然と影が出ていたのかもしれません。

多分そういう照明とかにきっと助けられていたのだろうなと思います。

作品において、落葉の方は非常にパワーを持った女性です。

でも自分の選択一つで、愛する息子の行く末が決まってしまう。その母性というか、母親としての強い愛、信念を持っているキャラクターでした。

当時、女性が政治の道具として利用されてしまっていたという背景がありましたが、

「女性たちそれぞれが、自分たちの意思で決めて行動していた」という切り取り方は、ある意味現代にあった描き方に感じました。

何かそういったところが落葉の方の強さとして見えたらいいなと思っています。

(c) 2024 Disney and its related entities
Courtesy of FX Networks

———— 時代劇では新しい切り取り方だとおっしゃっていました。このキャラクターを演じる上で、原作本、1980年版ドラマシリーズ、または戦国時代の実際の歴史など、どのようなリサーチをなさいましたか?

原作も読みましたし、オリジナルも観ています。

でも実は私、10年前に放送されていた『軍師官兵衛』という作品で同じキャラクターを実際に演じていたので、その経験はやっぱりすごく大きかったと思います。

———— 既に世界的に大絶賛されている本作ですが、米ハリウッド・リポーターも大絶賛しています。海外メディアから「日本のゲーム・オブ・スローンズ」と評価されていて、世界中から注目が集まっていると思います。

そうだったんですね。

全然まだ情報が回ってきていなかったから、何が起こっているのか知りませんでした。

———— このことを受けて、二階堂様ご自身は今後、国外作品、特にハリウッド作品へのご出演のご予定やご希望はございますか?

今回オーディションで選んでいただいて、非常に素晴らしい経験をさせていただきました。

製作の現場が好きなので、「みんなで一つの作品を作っていく中で、自分がその一員になれる」ということが私の幸せなんだ、と日々感じています。

とは言え、バックボーンの違いだとか、言語を超えて作品に取り組むことのできる場所にまた参加できたらとも思います。

逆も然りで、日本の作品にも海外の方々に参加していただきたいです。そんな映像業界になるように、私もできることがあればいいなと思います。

———— ストーリー、映像、アクション、キャラクターどれも魅力的で、圧倒的なスケールの本作ですが、その中でも二階堂様が思う一番の見どころを教えてください。

主演の真田広之さんがプロデューサーとしてもこの作品に参加されています。

リアルな日本の姿を描くこと、そしてその映像に説得力持たせるということに一貫してこだわっていました。

「真の時代劇の良さ」みたいなものを、真田さんがクリエイティブとして綿密に作り上げた作品です。

それに加え、リアル且つスケールの大きい戦国ドラマだと思います。国内外問わず、多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。

取材・記事:The Hollywood Reporter Japan 山口 京香/Kai Yamaguchi

【関連記事】

Similar Posts