トム・クルーズが若手俳優たちに与えたアドバイスとは?

主演作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の公開を間近に控えたトム・クルーズ。そんな彼は後進の若手俳優たちにあるアドバイスを与えた。
現地時間月曜日、英国映画協会(BFI)が主催したイベントに登壇したクルーズは、自身がいかにして俳優としてのスキルを身につけていったかを語った。なんでも意外なことに、クルーズ自身は俳優学校などに通って専門的な技術を学んだことはないそうで、その代わりに映画を観ながら独学でスキルを身につけていったのだとか。彼は次のように語った。
「皆さんの身の回りにある『舞台装置』について学ぶことはとても大事なんです。今では色んなテクノロジーがありますよね。『カメラのレンズがどういう仕組みになっていて、どんな機能があるか』だとか、『なんであのシーンで目を動かすことで、カメラがその効果を捉えられるのか』ということを知っておくのは、俳優として自分が立つ舞台を十分に理解するという意味で大事なのですが、俳優学校ではしばしば見過ごされがちなことなんです」
さらにクルーズは俳優が演技だけでなく、映画が作られる舞台裏についても学ぶ重要性を強調した。
「私はいつも俳優たちに編集室に足を運ぶこと、映画を自分でも撮ってみること、古典的な映画を観て勉強することを勧めますね。それによって作品の構成が自分の演技をどう変えてくれるのかだとか、このレンズはどんな機能があるか、どうすれば照明を活かせるか、ということが学べるからです。映画という芸術に対する理解をそのレベルにまで持っていくことが重要なのです。(マーロン・)ブランドは実に照明の効果を熟知していましたし、それは他の名優たちもきっと同じです」
クルーズはキャリアにおいて「舞台装置やカメラ、ストーリーの構成や感情の伝え方」を理解することを最も重要視してきたようだ。そんな彼が見本としてきた俳優はジャック・ニコルソンだそう。クルーズはニコルソンが成功した裏には彼が「レンズの機能を熟知していた」ことがあったと指摘する。
更にクルーズは、『トップガン』(1986)にて彼自身が制作に携わった裏側も明かした。
「実は私は製作陣と交渉して、私が全ての制作ミーティングに参加することや舞台裏の全てに関われるような契約にしてもらったんです。それから私は出演作において制作面に深く関わるようになっていきました」
クルーズが俳優として成功してきた理由には、演技だけでなく「映画」という芸術を学び尽くすという真摯な姿勢があったのだろう。そんなクルーズは間も無く公開される『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(5月23日より公開)でもプロデューサーとして制作に携わっている。「映画」を熟知したクルーズならではのこだわりに注目してみると、同作をより一層楽しめるかもしれない。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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