STUDIO4°Cの『ChaO』、アヌシー国際アニメ映画祭で準グランプリ受賞
世界最大のアニメーション映画祭といわれるフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で、STUDIO4°C制作の『ChaO』が準グランプリに当たる審査員賞を受賞した。
日本映画の同賞は2015年『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』(原恵一監督)、17年『この世界の片隅に』(片渕須直監督)に続く8年ぶりの快挙。青木康浩監督は、「ここにこうして立っていることが信じられません。作品はコメディなので、ギャグがいっぱいありますけれど、セリフによるギャグは禁じ手としていました。そのおかげで海外の人たちに広く笑いが理解してもらえたのだと思います」と喜びを語った。
本作は「世界に発信できる、全く新しいオリジナルアニメーション作品」というコンセプトの下、16年にプロジェクトが始動。1枚1枚手描きでのアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と斬新な処理の背景美術で、完成までに9年の歳月を費やした。
人間と人魚のチャオによる、種族と文化を超えた恋と奇跡を描く。青木監督はチャオのぬいぐるみを抱き、「この風船のような体で、このまま世界をふわふわと飛んでいってもらえばいいなと思っています」と期待を寄せた。
授賞式後のクロージングパーティでは、本作にほれ込んだ映画祭関係者や現地のアニメファンが青木監督に殺到。急きょサイン会が行われ、駆け付けたアヌシー市長にはイラスト入りのサインをプレゼントした。
7月17日に開幕する北米最大のジャンル映画祭「ファンタジア国際映画祭」のコンペティション部門にも選出された『ChaO』。日本では8月15日に全国で公開される。
記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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※配信先情報は2025年6月16日時点の情報です。
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