F1オーストリアGP、予選と映画『F1®/エフワン』の話題

フォーミュラ1(F1)は今週末、風光明媚なシュタイアーマルク州の丘陵地帯でオーストリアグランプリを開催した。エンジンの轟音が響く中、夏のバーベキューと野外モータースポーツの壮観な雰囲気が漂っていた。ドライバーとファンは共にサーキットの自然美と、スリリングなオーバーテイクで知られるコースを称賛していた。
しかし、レースの興奮と並んで、パドックでの話題はもう一つの注目すべきトピックで盛り上がっていた。それは、最近行われたブラッド・ピット主演の映画『F1®/エフワン』のプレミア上映である。
カナダGP後にニューヨークのタイムズスクエアで行われた映画のプレミアは、大きな話題を呼んだ。ドライバーたちは、レッドカーペットでのハリウッドスターとの出会いについて語った。日本の角田裕毅も、イベントでの印象的な思い出を披露した。
「みんなブラッド・ピットが好きだよね」角田は笑顔で語る。「とてもクールで、本当にいい人だ。ホテルから出るとき、後ろから『ユウキ!』と声をかけられて…振り返ると、ブラッド・ピットだった」
角田は、映画『F1®/エフワン』について、「現実とハリウッドのいいミックス。『ワイルド・スピード』ほどではないが、それでも本当に良い作品」と称賛した。
一方で、誰もがその興奮を共有していたわけではない。シュピルベルクで5回勝利を収めているレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、映画の華やかさには動じていないようだった。記者会見で映画について尋ねられると、彼は素っ気なく答えた。「何?映画はもう公開されているの?」
フェルスタッペンが映画のプレミアに無関心だったとすれば、土曜日の予選結果も祝うべきものはほとんどなかった。遅いイエローフラッグが最終アタックラップを妨げ、彼はグリッド7番手に留まった。角田はさらに厳しく、車のバランスとタイヤグリップに苦しみ、17番手での予選通過となった。
「今日は望んでいた結果ではなかった」と角田は、Q1で敗退した困難なセッション後に認めた。
グリッド前方では、マクラーレンのランド・ノリスがポールポジションを獲得し、フェラーリのシャルル・ルクレールとノリスのチームメイトであるオスカー・ピアストリがトップ3を形成した。
日曜日には、全20人のドライバーがレッドブル・リンクの起伏に富んだコースで、それぞれのハリウッド風エンディングを求めて戦う。
ジョセフ・コシンスキー監督、ジェリー・ブラッカイマー製作の映画『F1®/エフワン』は現在日本で上映中であり、ピットは最近東京を訪問して映画のプロモーションを行った。
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