【英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ賞2026】『アドレセンス』が史上最多4部門で受賞!オーウェン・クーパーが主要賞を席巻
現地時間5月10日(日)、英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ賞2026の授賞式がロンドンで開催された。今年の同賞では、Netflixのドラマ『アドレセンス』が4部門を制覇し、同賞における最多受賞記録を更新した。
また、ディズニープラスの『A Thousand Blows(原題)』が7部門でノミネートを果たしたほか、『ザ・スタジオ』『The Celebrity Traitors(原題)』『Last One Laughing(原題)』などが各部門で受賞し、注目を集めた。
『アドレセンス』が最多受賞!主要部門を制しBAFTAテレビ賞を席巻
『アドレセンス』は、マノスフィア(男性優位の思想を共有するオンラインコミュニティ)に影響されていく少年を描いた作品。ワープ・フィルムズが制作し、今回最多となる11部門にノミネートされていた。先週行われたBAFTAテレビクラフト賞でも2部門で受賞し、通算6冠を獲得した。
同作で、クリスティン・トレマルコとオーウェン・クーパーが、それぞれ助演女優賞・助演男優賞を受賞。さらにリミテッド・シリーズ賞、スティーヴン・グレアムが主演男優賞を受賞した。クーパーは今回の受賞により、第77回エミー賞、第83回ゴールデングローブ賞、第32回アクター賞(旧・SAG賞)に続き、ドラマ界の主要な賞を制覇した。

ドラマシリーズ賞は、ITV・BritBox制作の『Code of Silence(原題)』が受賞。ローズ・エイリング=エリスが、読唇術を駆使して警察のおとり捜査に協力するろう者の女性を演じた。エグゼクティブ・プロデューサーのブライオニー・アーノルドと脚本家のキャサリン・モールトンは、「包括的な制作体制を重視した本作は、業界の新たなモデルケースになり得る」と語った。
今年最大級のサプライズのひとつとなったのは、主演女優賞だ。イギリスの名だたる実力派俳優たちを抑え、『Prisoner 951(原題)』のナルゲス・ラシディが受賞を果たした。
『ザ・スタジオ』は国際シリーズ賞を受賞。スピーチに登場したセス・ローゲンは、「コメディがドラマ作品に勝利するのは、気分が良いですね」とジョークを飛ばしつつ、共演した故キャサリン・オハラへの追悼の言葉も述べた。

『The Celebrity Traitors』はリアリティ番組賞と、視聴者投票による「思い出のシーン賞」の2冠を獲得。また、プライムビデオの『Last One Laughing』も2部門を制した。
ドラマ版『ハリー・ポッター』キャストも登場!話題続出の授賞式
開会時には、退任を控えるBAFTA会長のサラ・プットが挨拶し、先日100歳の誕生日を迎えたデイヴィッド・アッテンボローを祝福。アッテンボローは、長年にわたり、自然・環境ドキュメンタリー番組の制作や司会、ナレーションを務めてきた。プットは「テレビは変化や試練を経ても決して終わらない。これからも生き続ける」と語った。
司会のグレッグ・デイヴィスは、「AIで検索したところ、アッテンボローが初めてサルに抱きついた瞬間から、テレビの歴史が始まったそうです」とジョークを披露した。
授賞式には、間もなく配信予定のドラマ版『ハリー・ポッター』から、セブルス・スネイプ役のパーパ・エッシードゥと、ハグリッド役のニック・フロストも登場。作品の詳細は明かさなかったものの、軽妙な掛け合いで会場を沸かせた。エッシードゥがフロストを「ハグリッド」と呼び続けると、フロストは「俺の名前はニックだよ!」と返し、笑いを誘った。

中盤では、キャット・バーンズが「How To Be Human」をライブパフォーマンス。「イン・メモリアム(追悼)」コーナーでは、オーロラ(AURORA)がパフォーマンスを披露し、デイヴィスがCNN創設者の故テッド・ターナーへ追悼の言葉を贈った。
また、この夜には政治色の強い話題も注目を集めた。BBCが放送を見送ったドキュメンタリー『Gaza: Doctors Under Attack(原題)』が時事部門を受賞し、制作陣の2人がBBCを批判したのだ。同作はその後、チャンネル4で放送されている。
▼英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ賞2026 主要ノミネート・受賞結果一覧
受賞結果は★太字で示す。
主演男優賞
- コリン・ファース 『ロッカビー:パンナム103便爆破事件』
- エリス・ハワード 『What It Feels Like for a Girl(原題)』
- ジェームズ・ネルソン・ジョイス 『This City Is Ours(原題)』
- マット・スミス 『The Death of Bunny Munro(原題)』
- スティーヴン・グレアム 『アドレセンス』★
- タロン・エジャトン 『スモーク』
主演女優賞
- エイミー・ルー・ウッド 『Film Club(原題)』
- エリン・ドハーティ 『A Thousand Blows』
- ジョディ・ウィテカー 『トキシック・タウン』
- ナルゲス・ラシディ 『Prisoner 951』★
- シェリダン・スミス 『I Fought the Law(原題)』
- シアン・ブルック 『Blue Lights(原題)』
ドラマシリーズ賞
- 『Blue Lights』
- 『A Thousand Blows』
- 『Code of Silence』★
- 『This City Is Ours』
国際シリーズ賞
- 『一流シェフのファミリーレストラン』
- 『ザ・ディプロマット』
- 『プルリブス』
- 『セヴェランス』
- 『ザ・スタジオ』★
- 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』
リミテッド・シリーズ賞
- 『アドレセンス』★
- 『I Fought the Law』
- 『Trespasses(原題)』
- 『What It Feels Like for a Girl』
助演女優賞
- エイミー・ルー・ウッド 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』
- クリスティン・トレマルコ 『アドレセンス』★
- チャイナ・マックイーン 『ミリー・ブラック/キングストン失踪者捜査』
- エミリア・ジョーンズ 『TASK/タスク』
- エリン・ドハーティ 『アドレセンス』
- ローズ・エイリング=エリス 『Reunion(原題)』
助演男優賞
- アシュリー・ウォルターズ 『アドレセンス』
- フェヒンティ・バログン 『ダウン・セメタリー・ロード』
- ジョシュア・マクガイア 『The Gold(原題)』
- オーウェン・クーパー 『アドレセンス』★
- パディ・コンシダイン 『モブ・ランド ー絶望の街ー』
- ラファエル・マテ 『The Death of Bunny Munro』
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 米批評家が選ぶ!2025年ベスト海外ドラマ&アニメベスト10|『キャシアン・アンドー』『プルリブス』『アドレセンス』…話題作が目白押し
- 2026年は海外ドラマが熱すぎる!『ゲーム・オブ・スローンズ』新作スピンオフから、『大草原の小さな家』リブート版まで注目作をチェック
- 史上最年少エミー賞候補!オーウェン・クーパー『アドレセンス』米紙独占インタビュー|15歳の天才が役作りと撮影秘話を語る
- ドラマ版『ハリー・ポッター』、ワーナー幹部が「配信史に残る作品」と断言【HBO Max】
- 【上質な海外ドラマ9選】『ホワイト・ロータス』ファンにおすすめ!N・キッドマン主演の殺人ミステリー『理想のふたり』ほか
