【レスラー出身俳優ランキングTOP10】ドウェイン・ジョンソンら元プロレスラーのスター俳優たち

プロレス界からハリウッドへ――いまやレスラーから俳優への転身は珍しくない。ドウェイン・ジョンソンやジョン・シナが代表例だが、彼ら以前にも道を切り開いたスターたちが存在する。米『ハリウッド・リポーター』は「俳優に転身したレスラーたちトップ10」を発表した。
1位:デイヴ・バウティスタ
WWEでは“アニマル”として圧倒的な存在感を放ったバウティスタ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役で大ブレイクし、その後は『ブレードランナー2049』や『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』など、幅広いジャンルの作品に出演している。レスラー時代の巨体を絞り、役に合わせて体型を変化させる柔軟さを見せるなど、演技への真剣さが評価されている。単なるアクション俳優にとどまらず、多面的な役柄を演じ分ける俳優として地位を確立した。
2位:ドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)
世界で最も稼ぐ俳優の一人となった“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン。『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』などの大ヒット作で知られる一方で、演技面では単調だと指摘されることもある。興行的な成功は圧倒的だが、批評的評価はまだ伸びしろがあると言われている。とはいえカリスマ性と仕事量は群を抜き、彼の出演作は常に世界中で注目を集める。次回作で批評面でも飛躍できるかが期待される。
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3位:ジョン・シナ
WWEでトップスターだったシナは、映画界でもユーモラスな役柄で存在感を発揮。『ピースメイカー』では自虐的で愛すべきヒーローを熱演し、従来の筋肉派俳優とは違った一面を見せた。『バンブルビー』などでも堅実な演技を披露し、コメディとアクションの両立が得意とされる。ドウェイン・ジョンソンと並び、プロレスから映画へと成功裏に転身した代表例である。
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4位:ロディ・パイパー
WWE時代に「パイパーズ・ピット」という名物トークコーナーを持っていたパイパーは、そのしゃべりの巧さを武器に映画界へ。ジョン・カーペンター監督のカルト映画『ゼイリブ』では主演を務めた。演技の幅は広くなかったが、確実に映画史に名を刻んだレスラー俳優の一人である。
5位:アダム・コープランド(エッジ)
“レイテッドRスーパースター”として知られるエッジは、レスラー引退後に俳優業へ本格進出。ドラマ『Vikings(原題)』では25話にわたり主要キャラクターを演じ、存在感を放った。『Haven(原題)』でも長期出演を果たし、最近では『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』でアレス役を熱演。体格を前面に出すだけでなく、繊細な演技力でも評価を高めている。
6位:ケビン・ナッシュ
身長2メートルを超えるナッシュは、レスラー時代から圧倒的な体格で知られた。俳優としては『マジック・マイク』でストリッパー役を演じ、意外な一面を見せ話題に。『ジョン・ウィック』などでも悪役として出演し、大柄な体格を生かした迫力ある演技で観客を魅了する。ただし大きすぎる体格ゆえに役の幅は狭く、キャラクター俳優的な立ち位置に落ち着いている。
7位:ハルク・ホーガン
80年代プロレス界のスーパースター。『ロッキー3』でシルベスター・スタローンと共演したことで映画界へ進出したが、その後の主演作は興行的に失敗続きだった。『Mr.ベビーシッター』などは酷評されたが、ホーガンの存在がなければロックやシナ、バウティスタの映画キャリアもなかったとされる。功績は大きく、まさに道を開いたパイオニアである。
8位:ポール・ワイト(ビッグ・ショー)
“ビッグ・ショー”として知られるワイトは、2mを超える巨体でハリウッドにも進出。Netflixのコメディ『ビッグ・ショーのファミリー・ショー』で本人役を演じ、ユーモラスな魅力を披露した。『ジングル・オール・ザ・ウェイ』では巨大なサンタクロース役を演じるなど、コメディ色の強い役柄が多い。体格ゆえに出演作は限定されるが、その存在感は唯一無二である。
9位:ジェシー・ベンチュラ
“ザ・ボディ”として知られたベンチュラは、映画『プレデター』での印象的な出演で俳優としてのキャリアを築いた。『デモリションマン』などでも存在感を示し、後にミネソタ州知事へと転身。レスラー、俳優、政治家という異色の経歴は彼ならではの強烈な個性を形作っている。
10位:アンドレ・ザ・ジャイアント
身長224cm、体重236kgのアンドレ・ザ・ジャイアント。映画『プリンセス・ブライド・ストーリー』での優しくも豪快な役柄は、今なおファンに愛されている。演技力や英語力に限界はあったが、その存在感はスクリーンでも圧倒的だった。1993年に46歳で早逝したためキャリアは短かったが、伝説的なレスラー俳優として記憶され続けている。
このほかにもCMパンク、サーシャ・バンクス、スティーブ・オースチン、ベッキー・リンチなど多数のレスラーが俳優活動を展開している。プロレスのリングは、いまやハリウッドへの登竜門とも言える存在となっている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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