『ジミー・キンメル・ライブ!』の放送停止に各界著名人が反応|司会者のチャーリー・カーク氏殺害を巡る発言が発端

人気番組『ジミー・キンメル・ライブ!』司会者の舌禍騒動
米ABCは人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』の放送停止を発表した。発端は、司会者ジミー・キンメル氏のチャーリー・カーク氏殺害事件を巡る発言だ。
キンメルは今週、番組冒頭のコーナーでカーク氏に関する犯人像について「トランプ派(MAGA)の共和党支持者」と根拠を示さずに述べた上でトランプ支持者が今回の一件を「政治利用している」と指摘した。キンメル自身はあくまで発言が文脈から切り取られたものだと弁明したが、これには視聴者からの批判が殺到した。
しかしことはそれで収まらなかった。なんとFCC(米連邦通信委員会)までもが本件を巡り、番組制作元のABCに対して処分の可能性を示唆する事態となった。これを受けてABCは現地時間水曜日、放送予定だった『ジミー・キンメル・ライブ!』の放送を無期限で停止すると発表した形だ。
各界著名人の反応
20年以上放送が続く『ジミー・キンメル・ライブ!』の放送停止がアメリカ社会に与えたショックは大きかったようだ。実に、このABCによる決断には様々な著名人が反応した。
例えば、ドナルド・トランプ大統領は自身のSNS上で一連の流れを大歓迎した。大統領はキンメル氏が「全く才能のない」司会者だと痛烈に罵倒した上で、ABCは「正しい決断」をしたと述べている。
一方で、今回の流れに懸念を示す声も相次いだ。民主党内で存在感を強めるカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事はX上で以下のように綴った。
「メディアを買収しコントロールすること。司会者をクビにすること。番組を打ち切ること。この流れは偶然ではない、計算されたものだ。そしてこれは危険な流れでもある。共和党は言論の自由を尊重していない。まさに今、あなたの言論は弾圧されている」
また、コメディアンのワンダ・サイクスもトランプ政権は「ウクライナの戦争もガザの問題も1週間で解決できなかったが言論の自由を1年で終わらせることには成功した」と、痛烈に皮肉った。
カーク氏殺害事件によって、またしてもアメリカ社会における分断の深さが明らかになった。こうした対立を克服できる日は来るのだろうか。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら。
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