【北米興行収入ランキング】『プレデター:バッドランド』シリーズ最高記録で好発進!高評価の新作がしのぎを削る

エル・ファニングとディミトリアス・シュスター=コロアマタンギ、『プレデター:バッドランド』より 写真:20th Century Studios
エル・ファニングとディミトリアス・シュスター=コロアマタンギ、『プレデター:バッドランド』より 写真:20th Century Studios
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『プレデター:バッドランド』初登場首位、シリーズ最高記録更新へ

今週末の北米興行収入ランキングが発表された。首位に立ったのは、20世紀スタジオディズニー配給による『プレデター:バッドランド』だ。本作は現地時間11月7日(金)に1,560万ドル(約24億円)という驚異的な興行収入を記録し、この週末で3,600万~3,850万ドル(約55億~60億円)に達する見込みだ。

これにより、本作は『プレデター』シリーズ(『エイリアン』とのクロスオーバー作品を除く)として最高のオープニング興収を打ち立てることが確実となった。さらに、『エイリアンVS.プレデター』(2004年)の3,840万ドル(インフレ調整前)というオープニング興収記録を塗り替える可能性も見えている。

本作は『プレデター』(1987年)から始まるシリーズの9作目であり、シリーズで初めて悪役プレデター(演:ディミトリアス・シュスター=コロアマタンギ)を主人公としている。ダン・トラクテンバーグ監督と脚本のパトリック・アイソンは、『プレデター:ザ・プレイ』(2022年)にも参加している。トラクテンバーグ監督は今年6月にDisney+で配信されたアニメ作品『プレデター:最凶頂上決戦』の監督も務めた。

映画『プレデター:最凶頂上決戦』写真:Courtesy of 20th Century Studios
映画『プレデター:最凶頂上決戦』写真:Courtesy of 20th Century Studios

『プレデター:バッドランド』では、上半身しかないアンドロイドのティア(演:エル・ファニング)とプレデターがパートナーとなり、「究極の敵」を探して危険な旅に出る。本作は観客と批評家から圧倒的な評価を得ている。本作は『プレデター』シリーズの中で唯一シネマスコア「A-」と評価され、PostTrakによる出口調査でも満点の5つ星を獲得した。

『リグレッティング・ユー』が2位に躍進!高評価の新作もランクイン

今週末の2位を獲得したのは、コリーン・フーヴァーの小説を原作とするロマンス映画『リグレッティング・ユー(原題:Regretting You)』だ。公開3週目にして好調を保っており、ヒット中の『ブラックフォン 2』の順位を追い抜いた。先週比の下落幅はわずか7%以下にとどまり、今週末の興行収入は730万ドル(約11億円)、北米累計興行収入は3,880万ドル(約60億円)に達すると見られる。

本作の成功は、パラマウントで最近まで世界マーケティング配給部門の社長を務めたマーク・ワインストック氏の功績が大きい。ワインストック氏は、北米および一部の海外市場における本作の配給権獲得を後押しした。また、マーケティング・キャンペーンの大部分にも関わった。

Allison Williams as Morgan and McKenna Grace as Clara in Regretting You from Paramount Pictures.
アリソン・ウィリアムズとマッケンナ・グレース、『リグレッティング・ユー(原題:Regretting You)』より 写真:Paramount

ブラムハウスの『ブラックフォン 2』は公開4週目で520万ドル(約8億円)という好成績を維持し、北米累計興行収入は7,000万ドル(約107億円)を突破した。

アマゾンMGMスタジオの『サラズ・オイル(原題:Sarah’s Oil)』は、440万ドル(約6.8億円)という堅調なオープニング興行収入で初登場4位にランクインした。石油を発掘して富を得た黒人女性の実話に基づいた本作は、批評家から賛否両論の評価を受けたものの、観客からは深い共感を得ている。シネマスコアでA+、Rotten Tomatoesでは97%という高評価を獲得している。

5位には、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスの『ニュルンベルク(原題:Nuremberg)』が推定370万~400万ドル(約5.7億~6.1億円)でランクインした。本作もRotten Tomatoesで96%という高スコアを記録し、観客から高い評価を受けている。

期待の『ダイ・マイ・ラブ』『クリスティ』は苦戦か

それ以下のランキングで注目したいのは、8位のジェニファー・ローレンスロバート・パティンソンが出演する『ダイ・マイ・ラブ(原題:Die, My Love)』だ。本作はシネマスコアでD+、Rotten Tomatoesで44%という厳しい評価を受け、苦境に立たされる可能性が高い。ただし、ローレンスの体当たりの演技は称賛されている。

ジェニファー・ローレンス、『Die, My Love(原題)』より 写真:Mubi
ジェニファー・ローレンス、『ダイ・マイ・ラブ(原題:Die, My Love)』より 写真:Mubi

シドニー・スウィーニーが主演する『クリスティ(原題:Christy)』も苦戦を強いられ、10位圏外となる見込みだ。しかしレビューは好意的な内容が多く、シネマスコアでB+を記録した。また、ボクサー役を演じるために肉体改造を行ったスウィーニーも高く評価されている。

シドニー・スウィーニー、『クリスティ(原題)』より
シドニー・スウィーニー、『クリスティ(原題:Christy)』より 写真:TIFF

単館系作品では、『センチメンタル・バリュー』(ノルウェー・フランス・デンマーク・ドイツ合作)がNEON配給にてニューヨークとロサンゼルスの4劇場で公開され、5万ドル(約770万円)の興行収入を記録した。本作はヨアキム・トリアー監督のファミリードラマ作品。ステラン・スカルスガルドとエル・ファニングが出演し、第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを獲得した。

※為替レートは2025年11月9日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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