ジェニファー・アニストンが女性たちの奮闘を称える――ELLEのイベントに豪華スター集結

ジェニファー・アニストン、ビバリーヒルズで開催された「Elle Women in Hollywood」にて(2025年11月17日撮影)写真:Monica Schipper/Getty Images
ジェニファー・アニストン、ビバリーヒルズで開催された「Elle Women in Hollywood」にて(2025年11月17日撮影)写真:Monica Schipper/Getty Images
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女性誌『ELLE(エル)』は現地時間11月17日(月)に開催した恒例のイベント「Women in Hollywood 2025」で、今年を代表する女性たちを祝福した。ジェニファー・アニストンエミリー・ブラントローズ・バーンテヤナ・テイラージェシー・バックリーチェイス・インフィニティレナーテ・レインスヴェ、そして『罪人たち』(2025年)のヘイリー・スタインフェルドジェイミー・ローソンウンミ・モサクらが次々と称えられたのである。

アダム・サンドラーが語るアニストンへの愛ある賛辞

華やかなスピーチと豪華なプレゼンター陣が並ぶ中、ひときわ大きな注目を集めたのが、アダム・サンドラーがアニストンへのプレゼンターとして壇上に立った瞬間だ。サンドラーは、「彼女とは22歳の頃からの友人なんだ。あの頃の私は、若くて、ハンサムで、痩せていたんだけどね」と、長年の友情を振り返りながら語ったのである。

サンドラーはさらに続けて、「正直に言って、ジェンはあらゆる面で最高の女性であり、出会ってきた人間の中でも群を抜いて揺るぎない存在だ。彼女とつるんで40年になるが、怒った姿を見たのは二度半くらいしかない」と語り、客席を笑わせた。また、アニストンの隣に座っていた新恋人ジム・カーティスにも触れ、「ジャッキー(サンドラーの妻)と俺は、君とジムが出会い、ふさわしい恋に落ちてくれたことが本当にうれしい。ジム、愛してるぞ。世界中がジムを愛してるんだ」と冗談めかしてエールを送った。

アニストンが称える女性たち

続いて登壇したアニストンは、2011年以来となる『ELLE(エル)』誌からの表彰を受け、この10年以上でいかに状況が変わったかを語った。「どれほど多くのすばらしい女性たちが、扉をこじ開けてきたことか。本当にこじ開けてきた。皆、作品を生み出し、監督し、先導し、プロデュースし、主演し、新しい命まで生み出してきた。信じられないことだし、それをいとも簡単に見せているけれど、実際は全然簡単じゃない」と、その奮闘を称えたのである。

『フレンズ』終了後に芽生えたプロデュースへの情熱

さらにアニストンは、『フレンズ』が終了した2004年に初めて「プロデュースをしたい」と言った時のことを振り返った。「部屋が急に静かになって、『かわいらしいことを言うわね』というような目で見られた。そして頭の上に『まぁ、ちょっと待ってみよう。いまは差し置いておこうか』という吹き出しが浮かんでいるようだった」と苦笑まじりに明かした。しかし、やがて業界も少しずつ変化し、「ついに映画をプロデュースできた。そして断言できる。私はこの仕事が大好きだ。そして、とても得意なんだ」と、自信をにじませながら語ったのである。

『フレンズ』のキャスト Jon Ragel/NBC/Courtesy Everett
『フレンズ』(1994~2004年)のキャスト 写真:Jon Ragel/NBC/Courtesy Everett

「物語を語ることはAIには代替できない」

現在はApple TV+の『ザ・モーニングショー』でエグゼクティブプロデューサーも務めるアニストンだが、彼女はなおも作品づくりの現場に立ち続ける理由について語った。「友情のため、そして物語を語ることには依然として価値があるという、私たちに共通する信念のためだ。俳優やクリエイターとして魂をさらけ出すことには、いまも意味がある。それは、たとえAIがどれほど賢くなろうと、決して再現できないものなのだ」と、熱い想いを明かしたのである。

(左から)ジェシー・バックリー、エミリー・ブラント、ウンミ・モサク、『エル(ELLE)』編集長のニーナ・ガルシア、テヤナ・テイラー、ジェニファー・アニストン、ジェイミー・ローソン、チェイス・インフィニティ、レナーテ・レインスヴェ、ローズ・バーン 写真:Presley Ann/Getty Images for ELLE
(左から)ジェシー・バックリー、エミリー・ブラント、ウンミ・モサク、『ELLE(エル)』編集長のニーナ・ガルシア、テヤナ・テイラー、ジェニファー・アニストン、ジェイミー・ローソン、チェイス・インフィニティ、レナーテ・レインスヴェ、ローズ・バーン 写真:Presley Ann/Getty Images for ELLE

イベントの別の場面では、ドウェイン・ジョンソンが『The Smashing Machine(原題)』で共演するエミリー・ブラントに、ケリー・ワシントンがテヤナ・テイラーに、クロエ・ジャオが『ハムネット』の主演ジェシー・バックリーに、レジーナ・ホールがチェイス・インフィニティに、そしてセバスチャン・スタンがレナーテ・レインスヴェにそれぞれプレゼンターとして登場した。

メリッサ・マッカーシーがローズ・バーンを「限界知らずの才能」と絶賛

ローズ・バーンを称えるために登壇したメリッサ・マッカーシーは、『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』などで、25年にわたり見せてきたように、「彼女はだれにも才能の限界を決めさせなかった」と絶賛したうえで、「そしてもしこの世界に正義があるなら、彼女はついに本来ふさわしい役――つまりアカデミー賞候補という役――を手にするはずだ」と断言した。

『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011年)より 写真:Everett
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011年)より 写真:Everett

男性ストリップクラブで確信したローズ・バーンのコメディセンス

マッカーシーは映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011年)で共演した頃を振り返り、当時、ドラマ畑のバーンが果たしてコメディで輝けるのか確信が持てなかったと告白している。キャスト全員で“リサーチ”と称して男性ストリップクラブに出向いた際、「だれも自分がダンスを受けたいわけじゃなくて、たがいに押し付け合って楽しんでいた」と笑いながら語った。そして、「ローズを見た瞬間、あぁ、この映画は大丈夫だと思ったの」と続けた。

ローズ・バーン 写真:Dia Dipasupil/Getty Images
ローズ・バーン 写真:Dia Dipasupil/Getty Images

バーンは椅子に座らされ、オイルでテカテカの男性ダンサーが目の前で踊っていたが、彼女はマッカーシーにちらりと目を向け、「この人、私のブラウスを汚しそうで心配だわ」と真顔で言ったという。それほどまでにオイルまみれだったからだ。この一言で、バーンのコメディセンスが本物であることをマッカーシーは確信したのである。

『罪人たち』チームの絆と「姉妹」たちへの称賛

さらに、マイケル・B・ジョーダンライアン・クーグラー監督も登壇し、『罪人たち』で主演を務めたヘイリー・スタインフェルド、ジェイミー・ローソン、ウンミ・モサクをたたえるプレゼンターを務めた(なお、スタインフェルドは体調不良のため欠席した)。

スピーチの中でローソンは、「この会場にいる女性ならだれもが、アーティストとして満たされたいと願いながら、なかなか満たされない感覚を知っているはずだ」と語り出した。そして、「ライアンはその渇きを満たしてくれただけでなく、私たちをたがいに出会わせてくれた。私の“姉妹”たちだ。この業界で本当の姉妹に出会えたなら、絶対にその手を離してはいけない」と力強く語り、仲間への深い絆を示したのである。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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