長久允監督『炎上』がサンダンス映画祭「NEXT」部門にノミネート!主演は『国宝』森七菜
主演・森七菜と監督・長久允(ながひさまこと)の初タッグとなる映画『炎上』が、第42回サンダンス映画祭「NEXT」部門にノミネートされ、世界最速ワールドプレミア上映が決定した。
サンダンス映画祭は、世界最大級のインディペンデント国際映画祭で、これまでにクエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュ、ポール・トーマス・アンダーソン、デイミアン・チャゼルなどの映画監督を排出してきた。世界中の映画ファンから圧倒的支持を受け、独立系映画における重要な映画祭として40年以上の歴史がある。
そんな映画祭の中でも、挑戦的で既存の枠にとらわれない作品が選出されるNEXT部門に『炎上』がノミネートされた。

新宿の片隅で生きる一人の女性の物語
映画『炎上』は長久監督が映画化するために5年間温めていた企画で、さまざまな人々に取材を重ねながら物語を作り上げた。監督は「新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです」と制作動機を明かしている。また、リアルさを追求すべく、映画の舞台である新宿・歌舞伎町でのロケも実際に敢行しており、街のありのままの姿を物語に落とし込んだ。
両親に厳しく育てられ、自身の感情を表現することが苦手な主人公・小林樹里恵(通称・じゅじゅ)。家族との関係に耐え切れず、家を飛び出した彼女が、SNSを頼りに辿り着いた先は新宿・歌舞伎町。初めて知る新たな世界で、様々な人との出会いを経て、自分の意思を持つことができるようになった彼女にとって、唯一安心できる居場所となったはずだったが――。新宿・歌舞伎町を舞台に彼女に何が起きたのか。
▼映画『炎上』特報映像
『国宝』の森七菜が歌舞伎町で生きる若者のリアルな姿を熱演
主演を務める森七菜は、映画『国宝』、『フロントライン』に出演し、その存在感と演技力の高さに国内外から高い評価を集めており、本作で演じる主人公・小林樹里恵(通称・じゅじゅ)役でも、複雑な環境の中で必死にもがく若者のリアルな姿を見事に体現している。
脚本・監督を手がける長久は、過去3度に渡りサンダンス映画祭での受賞に輝いており、2017年に公開された短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画として初の受賞。続いて2019年公開の長編映画デビュー作『WE ARE LITTLEZOMBIES』も第35回サンダンス映画祭で日本映画として初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞を獲得し、さらに2024年に公開された短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』で短編映画特別監督賞を受賞している。
⻑久監督ならではの作家性とストーリーテリングは、世界から高い評価を受けており、本作においてもその独自性は健在。リサーチを重ねた上で描かれる新宿・歌舞伎町で生きる若者のリアルな姿と他では味わえない⻑久ワールドの融合は見どころのひとつだ。4度目となるサンダンス映画祭でも注目を集めており、世界中から期待が高まっている。
長久監督、主演の森七菜から喜びのコメントが到着!
【森七菜】
■「映画『炎上』がサンダンス映画祭に選出されたことを光栄に思います。本作品に関わったすべての方に感謝し、皆で共に喜びを分かち合いたいと思います」
【長久允監督】
■「映画『炎上』のサンダンス映画祭2026への選出、心から嬉しく思います。新宿の片隅で生きる一人の女性の物語が、報道や観光では見えてこないこの物語が、北米の観客の方々にどう映るのだろうか。早く現地での声を聞きたいです。」
サンダンス映画祭での反響にも期待高まる映画『炎上』は2026年春に公開される。
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