「妻の人生は壊された」──ヘンリー王子、裁判で感情あらわに
英王室を離れた今もなお、ヘンリー王子(サセックス公爵)は、英タブロイド紙との裁判を通じて過去と向き合う時間の只中にいる。過去と向き合い続けている。
現地時間2026年1月21日、ロンドンの高等法院で行われた英タブロイド紙『デイリー・メール』発行元アソシエイテッド・ニュースペーパーズ(ANL)とのプライバシー侵害を巡る裁判裁判において、ヘンリー王子は証人席に立ち、感情を抑えきれない様子を見せた。英BBCなどが伝えている。
ヘンリー王子は、長年にわたる英タブロイド紙の報道姿勢について、「彼らは私の妻の人生を、取り返しのつかない形で壊した」と述べ、声を震わせながら証言を締めくくったという。
王室時代に刷り込まれた「決して不満を言わない」掟
今回の訴訟は、ヘンリー王子を含む複数の著名人が、ANLによる違法な情報収集行為を訴えているものだ。原告には、エルトン・ジョンと夫のデヴィッド・ファーニッシュ、女優のエリザベス・ハーレイ、セイディ・フロストらが名を連ねる。
王子は証言の中で、1997年に亡くなった母・ダイアナ元妃の死以降、メディアと「常に不信と警戒がつきまとう関係」にあったと振り返った。
それでも王室の一員としては、「説明しない、反論しない」という暗黙のルールを受け入れるほかなかったという。
メーガン妃への執拗な攻撃が転機に
状況が大きく変わったのは、メーガン妃との交際・結婚が公になってからだ。
王子は、メーガン妃(メーガン・マークル)に向けられた「執拗で侵入的、時に人種差別的ですらあった英タブロイド紙の記事」に対し、何も行動を起こさない王室の姿勢に強い疑問を抱くようになったと語る。
ANL側の弁護士による反対尋問では、王子が記事内容に異議を唱えるまで時間がかかった理由を問われ、「後から振り返れば、何とでも言えるものです」と静かに返したという。
「時間」が奪われ続けた人生への告白
ヘンリー王子はまた、盗聴や尾行、なりすまし取材などによって、私生活が常に監視されてきたと主張。「10代の頃から人生そのものが消費され、商品として扱われてきた」と語り、証人席でその重みを噛みしめるように言葉を選んだ。
裁判官からは「議論する必要はありません。ただ質問に答えてください」と制止される場面もあったが、王子の訴えは一貫していた。「私が求めているのは、メディアによる説明責任と公式な謝罪だけです」
静かな装いが物語る“時間の重み”
この日、ヘンリー王子はダークトーンのスーツに身を包み、装飾を排した装いで法廷に現れた。詳細は明らかにされていないが、王室ゆかりの人物らしく、時を刻むアイテムひとつひとつに、控えめながらも品格が感じられた。
華美ではない。しかし確かに、長い時間と重責を共に歩んできた者だけが纏える静けさがあった。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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