ホーム » INTERVIEW » 『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』声優 杉田智和と釘宮理恵にインタビュー!

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』日本語吹き替え版の声優 杉田智和と釘宮理恵にインタビュー! 「日本語って、本当に味わい深い」 吹き替えだからこそ届く物語の奥行きを語る

/
杉田智和と、釘宮理恵
杉田智和と、釘宮理恵 写真:The Hollywood Reporter Japan
スポンサーリンク

大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の最新スピンオフ『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』の、日本語吹き替え版の声優である、主人公ダンク役の杉田智和と、エッグ役の釘宮理恵に単独インタビューを実施した。

『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界から約100年前を舞台に描かれる本作『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』。ターガリエン王朝が続くウェスタロスで、各地を放浪する“草臥しの騎士”ダンクは、馬上槍試合に出場することを決意する。しかし不思議な少年・エッグと出会い、凸凹コンビによる波瀾万丈の物語が始まる。

物語では、アクションだけでなく「騎士道とは何か」「人としてどう生きるか」というテーマを静かに、しかし力強く描き出す。

【吹替版予告】「ゲースロ」の100年前を描く新たな物語『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』杉田智和&釘宮理恵が凸凹バディを熱演する日本語吹替版は2月23日(月)より全話一挙配信開始

今回、日本語吹き替え版でダンクとエッグを演じる、杉田智和と釘宮理恵にインタビューを実施。本作への向き合い方やキャラクター造形、そして吹き替えという表現についてたっぷりと語ってもらった。

ーーーーーーーーーーーー

「騎士道とは何か」 ──あえて距離を取ることで立ち上がるダンクという存在

ーーー杉田さん、釘宮さんは、元々『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズはお好きでしたか?これまでのシリーズに対する印象もあれば教えてください。

杉田智和:ダンク役の杉田智和です。以前、『ゲーム・オブ・スローンズ』の吹き替えに出演していた方から、「ゲームが元ネタのような演出があるから、それを教えてほしい」と言われたことが、なんとなく記憶に残っています。かなり前の話ですね。最初の放送は2011年なので、もう10年以上前になります。

正直に言うと、本編をまだきちんと観ていません。ただ、ダンクを演じるにあたっては、いい意味で“巨漢が悪目立ちして、周囲から浮いている”ような存在にしたいと思っていました。だから、(役作りのために)あえてあまり作品を詳しく知りすぎないほうがいいなと。少しメタな言い方になりますが、視聴者の方から「なんでこんなやつが主役なんだ?」と思われたほうが、その後に描かれる騎士道というメインテーマが、より効いてくると思ったんです。

作中では、「騎士道とは何か」を語りながら、誰かを貶めるような言い方をする人物が多く登場します。でも、本来は正しい形が存在しないはずの概念を定めて、それを使って他人を貶めること自体が、いちばん騎士道から外れているんじゃないか、と考えています。最終的にダンクがどんな人物になるのかは、ぜひ一緒に見届けていただければと思います。本人は、まったく意識していないんですけどね。言葉にはしますけど(笑)。

釘宮理恵:釘宮理恵:私は、この作品に参加することが決まった際、以前から「最近とてもおもしろいドラマがある」と、ドラマ好きの方たちから伺っていたタイトルで、いつかは観たいと思っていました。なので、「これはいい機会だな」と思い、シーズン1から見始めています。

収録はすでに始まっており、役柄的にも、事前に世界観や状況を理解したうえで臨めたのは、よかったなと感じています。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

プロモーションの先にある「マイク前の芝居」

ーーー大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフである本作『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』のお話を最初に聞いてオファーを受け、どのような印象を持たれましたか。

杉田智和:近年、吹き替えの現場に対して感じているのは、芝居だけでなく、プロモーションまで含めての起用なんだな、ということです。もちろん、それ自体は理解しています。ただ、マイク前で演じる芝居よりも、プロモーションのほうにモチベーションがあるとわかった時は、少し残念な気持ちになることもあります。

でも今作はそういったことも含めてわかち合える、信用のおける仲間ばかりだった。だから「これなら立ち向かえそうだ」と思えたんです。別の作品で、「吹き替えに起用されたけど、自分としては役に合っていない気がするし、役者としての知名度で呼ばれているんじゃないか」と相談を受けたこともあります。その時に僕が答えたのは「一番見てほしいのはマイク前の芝居だよね」ということでした。仕事だから、と割り切ることも必要ですが、自分自身のあり方についても考えさせられました。

釘宮理恵:私は、タイトルより先に、「杉田さんが主人公で、その主人公と旅をする少年の役を演じてもらう」という役割の説明を聞きました。シンプルに、「杉田さんと一緒に旅をする役で共演できるのがうれしいな、楽しみだな」と思っていましたが、後にタイトルを聞き、「これは、いつか観たいと思っていた作品じゃないか!」と気づき、勉強も兼ねて一からしっかり観ようと思いました。

杉田智和と、釘宮理恵 写真:The Hollywood Reporter Japan
杉田智和と、釘宮理恵 写真:The Hollywood Reporter Japan

不器用さと矛盾を、どう声に落とし込むか

ーーーダンクとエッグは対照的な魅力を持つキャラクターですが、演じるうえでどのような人物像として捉え、声に落とし込む際に意識した点を教えてください。

杉田智和:ダンクは、周囲から浮いている存在にしたかったので、言葉を投げかける相手のことをあまり考えず、まず言葉を発してみる、という感覚を大事にして演じています。ただ、優しさや相手を思いやる要素がないわけではない。そこを自然に成立させなければいけない。不自然なものを自然に見せるという、矛盾した作業なんですよね。気持ちはだだ漏れなのに、まったく伝わらない。こんなにわかりやすく好意を示しているのに全然伝わっていない。その相反するものを見えないところでバランスを取って、言葉をかけるようにしています。

ダンクが今、何を考えているのか。何があって、こういう心理状態になったのか。今、何が足りていないのか。例えばお腹が空いているなら「ご飯を食べたい」。そういうシンプルなところから考えています。台本に書いてある以上に、映像にある絵と音以上に、考えることもありますね。

釘宮理恵:元の俳優さんが、表情や声色でとても繊細に演じていらっしゃって。年齢的には幼い少年ですが、内側に抱えているものがふと表に出たり、それを必死に隠していたりといったお芝居をされるんです。そこから逸脱しないように、その芝居に寄り添って、同じ空気感の中で演じていけたらと思っています。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

再タッグだからこそ生まれる、言葉のいらない信頼

ーーーお二人は過去にもご共演されていますが、今回また再タッグを組んでみていかがでしたか。すでにお互いを知ってるからやりやすかったであったり、また全く別の作品なので色々試行錯誤したなど、エピソードがあれば教えていただけますか。

杉田智和:吹き替えの現場で釘宮さんと共演するのは、けっこう珍しいです。でも他の現場で培った信頼は簡単には揺るがない。特別に言葉を交わさなくても、自然とマイク前に立てる。その空気があること自体が、この作品に新しく出演される役者さんにとっても、入りやすさにつながると思っています。とても信頼しています。

群衆の「ガヤ」にも宿る、吹き替えの矜持

ーーー本作はアクション、旅、そして人間ドラマが丁寧に描かれていますが、お二人が個人的に本作での好きな要素やポイントはどこでしょうか?

杉田智和:吹き替え版ならではのおもしろさは、しっかりあると思います。例えば群衆のガヤのシーンも丁寧に収録していて、メインの役者も参加しています。本人だとわからないようになっているのも含めて丁寧に作られているなと感じます。

ーーー海外ドラマは「日本語吹き替え版で観るのが好き」というファンも多いと思います。声優のお立場から見て、日本語吹き替え版で観る醍醐味はどこにあると思われますか?

杉田智和吹き替えと字幕、原音。それぞれに違う楽しみ方があります。昔観ていた海外作品でも「全然違うことを言っているな」と感じる吹き替えがありました。でも、それがすごくおもしろかったです。原音だと何も言っていないのに、吹き替えでは何か言っている、みたいな。そういう吹き替えネタって、モノマネとかでもありますよね。翻訳のおもしろさも含めて、サブスク時代だからこそ繰り返し観て違いを楽しんでほしいですね。「そう言え」とU-NEXTさんに脅されているわけではないです!(笑)

釘宮理恵と、杉田智和 写真:The Hollywood Reporter Japan
釘宮理恵と、杉田智和 写真:The Hollywood Reporter Japan

「吹き替えだからこう」という固定観念を手放す

ーーーアニメの吹き替えと、海外ドラマの吹き替えでは、演技のアプローチやテンポ感、表現の仕方にどのような違いや工夫があると感じますか?実写ドラマならではの、生身の俳優の演技を声で表現するうえで、お二人が特に意識していることがあれば教えてください。

杉田智和:自分は、吹き替えだからこう、アニメだからこう、という固定観念をなるべく持たないようにしています。どの現場でも、役者がやることは変わらない、違いはないと思って演じています。

釘宮理恵:吹き替え作品を観ていると、日本語は本当に多彩で魅力的な言語だと感じます。耳で聞いたものが自然に馴染み、作品を気持ちよく観られる。それが、とても素敵だと思います。

騎士道は、最後に道として残るもの

ーーー最後に、本作の日本語吹き替え版を楽しみにしている皆さんへ、メッセージをお願いします。

杉田智和:吹き替えならではのおもしろさを楽しみつつ、原音や字幕のよさもぜひ確かめてください。騎士道という概念は、自分から語るものでも、なろうとするものでもない。最後に、道として残るものだと僕は考えています。この物語を、ぜひ見届けてください。

釘宮理恵:これまで『ゲーム・オブ・スローンズ』をご覧になっていた方、初めて触れる方のどちらにも楽しんでいただける作品です。シリーズの入口としても、とても観やすい作品だと思いますので、ぜひ楽しんで観ていただけたらうれしいです。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

ーーーーーーーーーーーーーーー

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』の杉田智和と釘宮理恵による日本語吹き替え版は、2月23日(月)よりU-NEXTにて独占配信。字幕版はすでに配信中だ。

作品情報

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.
『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』 U-NEXTにて独占配信中 © 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』(原題:A Knight of the Seven Kingdoms)

【配信開始日時】

● 字幕版 :2026年1月19日(月)第1話配信(以降毎週1話ずつ配信、全6話)

● 日本語吹替版:2026年2月23日(月・祝)全6話一挙配信

【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0251262

【配信形態】見放題

【動画】【本予告】「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」

【あらすじ】ターガリエン家の激しい王位継承争いが終わり、一時の平穏を保つウェスタロス。師のサー・アーランを失い放浪するダンクは、騎士として生計を立てるため、馬上槍試合への出場を目指し旅に出る。王家が集うアッシュフォードの試合会場へ向かう道中、ダンクは坊主頭の少年エッグと出会うが、少年はダンクの従士になることを志願し…。人々から“最後のドラゴン”の記憶が消えていない七王国で出会ったダンクとエッグ、2人を待ち受ける強大な敵と、過酷な宿命とは?

【スタッフ】

● 原作:ジョージ・R・R・マーティン (「七王国の騎士」)

● 脚本・製作総指揮:ジョージ・R・R・マーティン

● 共同クリエイター/ショーランナー/製作総指揮:アイラ・パーカー

● 製作総指揮:ライアン・コンダル、ヴィンス・ジェラルディス、オーウェン・ハリス、サラ・ブラッドショウ

● 監督:オーウェン・ハリス、サラ・アディナ・スミス

【キャスト】

● ダンク/サー・ダンカン役:ピーター・クラフィ/吹替:杉田智和

● エッグ役:デクスター・ソル・アンセル/吹替:釘宮理恵

● ベイラー・ターガリエン役:バーティ・カーヴェル/吹替:てらそままさき

● メイカー・ターガリエン役:サム・スプルエル/吹替:志村知幸

● エリオン・ターガリエン役:フィン・ベネット/吹替:仲村宗悟

● デイロン・ターガリエン役:ヘンリー・アシュトン/吹替:小野大輔

● ライオネル・バラシオン役:ダニエル・イングス/吹替:咲野俊介

● タンセル役:タンジン・クロフォード/吹替:Lynn

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿