ワーナー・ブラザース買収競争が一転、パラマウント優位へ――Netflixが撤退を正式に表明
ワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収をめぐるNetflixとパラマウント・スカイダンスの入札競争で、Netflixが優位と見られていた状況が一転し、パラマウントが優位に立った。
ワーナー・ブラザース買収競争でパラマウント優位へ、Netflixが撤退表明
パラマウントはワーナー・ブラザースに対し、1株あたり31ドル(約4,800円)の入札を提案していた。そのほか、株主に対する四半期ごとに0.25ドル相当のティッキング・フィー(時間の経過に基づいて発生する報酬)の支払いや、規制上の問題で取引が完了しなかった場合に70億ドルの規制解除金を支払う条件などが盛り込まれた。
現地時間2月26日(木)、このパラマウントの提案に対してNetflixは入札額の引き上げを見送ると発表した。
Netflixの共同CEOであるテッド・サランドス氏とグレッグ・ピーターズ氏は、「この買収はもはや財務的に魅力的ではない。適正価格であれば良かったが、どんな価格でも手に入れたいという『必須』のものではなかった」と声明で説明している。
Netflixが入札競争から撤退したことで、パラマウントによる買収がほぼ確実となった。ワーナー・ブラザースの取締役会は26日、パラマウントの入札がNetflixより「優れた提案」であると判断し、全会一致でこの取引を承認した。
さらにパラマウントは、ワーナー・ブラザースがNetflixに対して支払う「違約金」28億ドル(約4,370億円)の支払いも負担すると表明した。この件が発表された直後、Netflixの株価は時間外取引で10%以上も急騰した。

ワーナー・ブラザースの社長兼CEOであるデヴィッド・ザスラフ氏は、このように述べた。「Netflixはすばらしい企業であり、テッドやグレッグらは、私たちにとって並外れたパートナーでした。今後の活躍を願っています。パラマウントとの合併契約が承認されれば、株主の皆様に計り知れない価値をもたらすでしょう。この統合によって、世界を動かす物語を紡げることが待ちきれません」
買収成立にはまだ法的課題も残る
ただし、ワーナー・ブラザースとパラマウントの取引が成立するためには、アメリカおよびヨーロッパの規制当局による正式な承認が必要だ。各州の司法長官の意見も反映され、すでに複数の政治家がこの取引に異議を唱えている。
カリフォルニア州の司法長官は「このハリウッドの大手2社は、まだ規制当局の審査をクリアしていない。現在カリフォルニア州司法省が調査中で、徹底的な調査を行うつもりだ」と述べた。近日中にパラマウントのCEOであるデヴィッド・エリソン氏が議会に招集され、議論が交わされる可能性も高い。
※為替レートは2026年2月27日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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