川口春奈主演『ママがもうこの世界にいなくても』実話映画化|10キロ減量の壮絶役作り
ステージ4の大腸がんとの闘病の末、2021年に24歳で亡くなった遠藤和(のどか)さんの手記「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(小学館)が山戸結希監督、俳優の川口春奈主演で映画化される。
『ママがもうこの世界にいなくても』映画化|21歳で余命宣告、“命をつなぐ決断”
和さんは21歳の時にステージ4の大腸がんで、5年生存率は13%との診断を受けた。当時恋人だった遠藤将一さんと話し合い、「子供を持ちたい」という和さんの夢をかなえるため19年2月に結婚。2人が愛を育む姿は20年2月に日本テレビ「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」で放送され、「涙が止まらない実話」として大きな感動を呼んだ。
妊娠中にがんが卵巣に転移したが、抗がん剤治療を一時中断するなど大きな決断の末、20年7月に女児を出産。その後、卵巣にあった2つの腫瘍を摘出した。

川口春奈、10キロ減量の壮絶な役作り
和さんは、その後も闘病と育児の日々を亡くなる10日前まで手記を書き続けた。その映画化のオファーを受け、川口春奈は「テレビでこの話を知り、和さんから勇気をもらった1ファンでした。しかし、果たして今の自分が演じきれるのかという葛藤もありました」と逡巡した。
それでも、「山戸監督と何度も会話を重ね、和さんの人生を自らの体で残すことができたらと強く思い、肉体的にも精神的にも全てをささげる覚悟で取り組みました」と決意。撮影の2カ月間で体重を10キロ落とす過酷な闘いだったが、将一さん役の高杉真宙の存在が大きかったといい、「迷い、悩み、苦しみ、さまざまな感情になりましたが、高杉さんが絶大な信頼と安心感を寄せられる相手として、一緒に戦ってくれたことがとても励みになりました」と明かした。
高杉真宙が語る“支える覚悟”
高杉真宙も、「和さんの思いを受け止め、厳しい役作りを課して全身全霊で挑む川口さんの熱意、優しさ、周りへの気遣いを隣で見ながら、僕も和さんにとっての将一さんのようになれるよう、寄り添い支える立場として同じ時間を過ごしました」と称賛。さらに、「この2人の物語にどうやって向き合っていくのかを模索しながらの撮影でしたが、和さんとその周りの方々の思いを大事にしたいと一日一日、どのシーンも全力で大切に演じました」と振り返った。
“生きる実感”を届ける作品へ
そして、川口が「監督、キャスト、スタッフの魂が詰まった温かい作品です。和さんが生きた証や、和さんを支えた家族の愛と優しさにあふれた姿が、一人でも多くの方に届くことを願っています」と期待。将一さんは、「映画化のお話をいただいても実感が湧かず、自分たちのこととは思えなかったのが本音です。でも、完成した映画には確かにあの頃のみんながいました。愛すること、命をつなぐこと、ただ仲良く過ごすこと。どんな些細なきっかけでも構わないので、映画をご覧になった方が今生きている実感をつかんでもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は、10月2日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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