東京国際映画祭2026、新フェスティバル・ディレクターに久松猛朗氏が就任│李相日や是枝裕和作品を支えた名プロデューサー
4月14日(火)、第39回東京国際映画祭の新フェスティバル・ディレクターに久松猛朗氏が就任した。また、前チェアマンの安藤裕康氏は5月31日(日)付でトップを退任する。
同映画祭は10月26日(月)~11月4日(水)の10日間にわたり、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアで開催される。
2026年東京国際映画祭トップに就任!日本映画界の重鎮・久松猛朗氏
久松猛朗氏は、2017年3月から2021年3月まで同映画祭のフェスティバル・ディレクターを務めた経歴を持つ。近年は松竹の常務取締役を務めたほか、ワーナー・ブラザース映画の副支社長も歴任した。現在は、映画制作・配給・海外展開を手がけるマイウェイムービーズの代表を務めている。
映画プロデューサーとしても知られる久松氏は、李相日監督の『許されざる者』(2013年)、大友啓史監督の『るろうに剣心』(2012年)、是枝裕和監督の『歩いても 歩いても』(2008年)や『空気人形』(2009年)、西川美和監督の『ディア・ドクター』(2009年)、橋口亮輔監督の『ぐるりのこと。』(2008年)、山田洋次監督の『武士の一分』(2006年)などの邦画を手がけてきた。
久松氏は声明で次のようにコメントした。
この度、5年ぶりに東京国際映画祭のフェスティバル・ディレクターを拝命致しました。
現在、政府が「コンテンツ産業」を重要な成長分野として位置付け、支援を強化している中、本映画祭もその一翼を担い、映画産業の文化的価値の深化と商業的発展の双方に貢献していきたいと考えています。
前チェアマン・安藤裕康氏の功績――TIFFの改革を推進
一方で、2019年に同映画祭のチェアマンに就任した安藤裕康氏は、5月末で退任となる。在任中には、同映画祭の会場を六本木から日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアへ移転するとともに、プログラムの刷新を進めた。
「TIFFラウンジ」トークシリーズをはじめとする国際交流の促進にも尽力。また、コロナ禍という世界的困難の中での開催やその後の映画業界の回復期を通じて、邦画界を牽引した。

安藤氏はフランス政府から「芸術文化勲章オフィシエ」を授与され、4月15日(水)に駐日フランス大使による叙勲式に出席した。
安藤氏は声明で次のように述べた。
7年間にわたるチェアマン職を通じ、私が取り組んできた課題は4つありました。
①作品と人を通じる国際交流の深化、②社会的課題との取り組み、③人材の育成、④開催地元との協力関係の強化、です。
その結果として、観客動員数、予算収入、海外からのゲスト数の増加などの形で、一定の成果を上げることができたのではないかと思っています。
しかしながら、東京国際映画祭はまだまだ発展途上にあり、更なる高みを目指していかなければなりません。新しいリーダーシップの下で皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
▼第39回東京国際映画祭 開催・エントリー概要
第39回東京国際映画祭は10月26日(月)~11月4日(水)の10日間にわたって、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアを中心に展開される。併設の映像コンテンツマーケット「TIFFCOM 2026」は、10月28日(水)~10月30日(金)の3日間にわたり、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催予定だ。
同映画祭の主催団体であるユニジャパンは、4月7日(火)より作品エントリーを開始しており、公式ウェブサイトを通じて7月7日(火)正午まで応募を受け付けている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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