ゼンデイヤの歴代最強ファッション10選!『デューン』のサイボーグスーツから“蜘蛛の巣ドレス”まで
俳優のゼンデイヤと名スタイリスト、ロー・ローチのコンビが築き上げてきた“メソッド・ドレッシング”は、今やレッドカーペット文化そのものを変えたと言っても過言ではない。映画の世界観や役柄をファッションへ落とし込み、プロモーション活動そのものをひとつのエンターテインメントへと昇華させてきた。
今回は米『ハリウッド・リポーター』による独自ランキングをもとに、ゼンデイヤがこれまで披露してきた歴代プロモーションルックを振り返る。ディズニー・チャンネル出身の若手スターから、世界を代表するファッションアイコンへ――その進化の軌跡を追った。
▼ゼンデイヤが更新し続けるファッションの常識!歴代ルック10選

映画の物語やキャラクターを衣装で表現する「メソッド・ドレッシング」は、ゼンデイヤとロー・ローチを語るうえで欠かせないキーワードだ。
■10位:『スパイダーマン:ホームカミング』

2017年、ディズニー・チャンネルのスターからハリウッド大作へと飛躍したゼンデイヤにとって、本作は大きな転機となった。現在のパートナーであるトム・ホランドと出会った記念すべき作品でもある。
初の大規模なプロモーションツアーでは、まだ現在のような明確なテーマ性は確立されていなかったものの、ロサンゼルス・プレミアで披露したラルフ&ルッソの鮮やかなピンクドレスや、マドリードで着用したジョナサン・シンカイのブルードレスなど、すでにスターとしての存在感は十分。後のファッション革命へとつながる原点が刻まれていた。
■9位:『スペース・プレイヤーズ』

2021年のロサンゼルス・プレミアで、ゼンデイヤは一夜限りの登場ながら強烈な印象を残した。
自身が声優を務めたローラ・バニーへのオマージュとして、モスキーノによるカラーブロックのジャケット&ショートパンツのセットアップを着用。ブルガリのフープピアスと白のスティレットヒールを合わせ、ポップさとエレガンスを絶妙に融合させた。登場回数は少なくとも、作品世界をユーモラスに体現した名ルックとして記憶されている。
■8位:『ユーフォリア/EUPHORIA』

ゼンデイヤにエミー賞をもたらし、実力派俳優としての評価を決定づけたHBOの人気シリーズ。
公式ツアーこそ存在しなかったが、その時々のレッドカーペットは彼女のスタイルの進化を映し出してきた。2019年にはニナ・リッチの白いミニドレスで可憐な魅力を披露。2022年にはヴァレンティノのヴィンテージによる黒白ボーダードレスで大胆な変化を見せた。
さらに2026年のシーズン3プレミアでは、アシュ・スタジオによるブラウンのホルダーネックドレスを纏い、成熟した美しさと圧倒的な存在感を放っている。
■7位:『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

2019年のツアーでは、MJ役を演じながらも、「もしゼンデイヤ自身がスパイダーマンだったら」という大胆な発想を衣装で具現化した。
ロサンゼルスではアルマーニの赤と黒のスパンコールガウンを着用し、ヒーローらしい力強さを演出。ロンドンではアレクサンダー・ヴォーティエのシャープなスーツに赤髪を合わせ、ピーター・パーカーへのオマージュを捧げた。マニッシュとフェミニンを自在に行き来するスタイリングは、多くのファンを魅了した。
■6位:『グレイテスト・ショーマン』

ゼンデイヤとロー・ローチが、本格的に「テーマ性のあるツアーファッション」に挑戦した記念碑的作品だ。
サーカスや幻想生物のイメージを取り入れた華やかな装いが続き、オーストラリアではジェレミー・スコットによるモスキーノのモルフォ蝶ドレス、メキシコシティではラルフ・ローレンの赤いタキシードジャケットを披露。
ニューヨークのワールドプレミアでは、ヴィクター&ロルフの黒と赤のチュールガウンで登場し、映画のドラマチックな世界観を見事に再現してみせた。
■5位:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

2021年、ゼンデイヤの“スパイダーセンス”は完全体へと進化した。
ツアー全体を通して蜘蛛の巣モチーフを散りばめ、作品とのリンクを徹底。ロサンゼルスのワールドプレミアでは、ヴァレンティノによるカスタムのシースルードレスを着用し、全身に施された蜘蛛の巣刺繍とアイマスクで妖艶なムードを演出した。
ロンドンでは、アレクサンダー・マックイーンのクリスタル装飾ジャケットを主役に据え、エッジィな魅力を放った。
■4位:『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021年、壮大なSF叙事詩とともに、ゼンデイヤは新たなファッション領域へ足を踏み入れた。
ヴェネツィア国際映画祭では、バルマンによるサンドカラーのカスタムレザードレスを披露。身体のラインを型取った彫刻のようなデザインは、世界中のファッションメディアを騒然とさせた。
さらに、パリではメゾン・アライア、ロンドンではリック・オウエンスを着用し、未来的かつ神秘的なSFクチュールの世界を築き上げた。
■3位:『チャレンジャーズ』

2024年、ルカ・グァダニーノ監督作のプロモーションでは、「テニス・コア」という新たな潮流を生み出した。
オーストラリアでは、ロエベによるテニスコート柄のカスタムガウンで話題を独占。ロンドンでは、テニスラケットの刺繍を施したトム・ブラウンのドレスで上品なスポーツエレガンスを体現した。
ヴィヴィアン・ウエストウッドのアーカイブやロエベのシルバードレスなども取り入れ、クラシックとモダンを行き来する自在なスタイリングでファンを熱狂させた。

■2位:『ドラマなふたり』

ダークな心理スリラーという作品テーマに合わせ、ゼンデイヤは花嫁の伝統「サムシング・フォー」をドレスコードとして採用した。
ロサンゼルスではヴィヴィアン・ウエストウッド、パリではルイ・ヴィトン、ローマではケイト・ブランシェットから借り受けたアルマーニ・プリヴェ、ニューヨークではスキャパレリを着用。
「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」「青いもの」という物語性を巧みに織り込み、知性と遊び心に満ちたファッションストーリーを完成させた。
■1位:『デューン 砂の惑星PART2』

堂々の1位に輝いたのは、ファッション史にその名を刻んだ『デューン 砂の惑星PART2』のプロモーションツアーだ。
メキシコではボッテガ・ヴェネタの大胆なセットアップ、ニューヨークではステファン・ローランによる白とゴールドのガウンを披露。そしてロンドン・プレミアでは、1995年にティエリー・ミュグレーが発表した伝説的アーカイブ「クローム・サイボーグスーツ」で世界中の視線を独占した。
映画の近未来的な世界観と完全にシンクロしたその姿は、もはやレッドカーペットの域を超えたアートそのもの。誰にも真似できない唯一無二の表現力によって、ゼンデイヤは“現代最高のメソッド・ドレッサー”としての地位を決定づけた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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