過酷なVFX現場を変えるか?『スター・ウォーズ』撮影クルーが「圧倒的賛成」で労働組合を結成
『スター・ウォーズ』シリーズの撮影現場を支えるVFX(視覚効果)スタッフたちが、全米劇場舞台劇組同盟(IATSE)のもとで労働組合を結成した。過酷な労働環境が議論を呼ぶVFX業界において、銀河系規模の大作映画を支えるクルーたちが大きな一歩を踏み出した。
▼『スター・ウォーズ』VFX現場で組合結成の波

今回IATSEへの加入を決めたのは、映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』やドラマ『スター・ウォーズ:アソーカ』の続編、新作『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』などに携わる現場スタッフたちだ。組合側が「圧倒的多数」と表現する賛成票を集め、権利獲得に向けた意思を示した。
IATSEのマット・ロープ会長は、「彼らは最も野心的な物語に命を吹き込んでおり、労働条件を自ら形作る正当な発言権を持つべきだ」と歓迎の声明を発表。結成を果たしたチームは今後、親会社ディズニー傘下のルーカスフィルムと初の労働協約締結に向けた交渉に入る。
▼拡大するハリウッドのVFX労働組合化

IATSEによるVFX業界の組織化は、2023年にマーベルやディズニー作品で成果を上げて以降、加速した。翌年には映画『アバター』シリーズのスタッフも加わり、テレビ番組や配信作品の小規模な現場から、ハリウッド最高峰の超大作へとその動きが急速に広がっている。
今回の取り組みで特徴的なのは、Weta FXやILMのようなVFX制作会社ではなく、撮影現場に直接雇用されるクルーを対象にしている点だ。データ管理者や撮影コーディネーターなど、これまで構造的に立場が不安定だった現場スタッフの保護に重点が置かれている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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