アレック・ボールドウィン、『Rust』銃撃事件後の姿を追ったドキュメンタリーが10月米公開|「誰に責任を負わせるのか」を問う
アレック・ボールドウィン主演映画『ラスト(原題:Rust)』の撮影現場で2021年に起きた銃撃事件と、その後の法的手続きを追ったドキュメンタリー『ザ・トライアル・オブ・アレック・ボールドウィン(原題:The Trial of Alec Baldwin)』の北米配給権を、アブラムラマが獲得した。ロリー・ケネディ監督がボールドウィンに数年間密着し、事件後の姿を捉えた作品で、10月から米国で劇場公開される。
アレック・ボールドウィンの銃撃事件ドキュメンタリーをアブラムラマが獲得
『ザ・トライアル・オブ・アレック・ボールドウィン』は、アカデミー賞ノミネート歴とエミー賞受賞歴を持つドキュメンタリー映画作家ロリー・ケネディが監督した作品。2021年に『Rust』撮影中に起きた銃撃事故の後、ケネディはアレック・ボールドウィンへの独占的な取材・撮影を数年にわたって行った。
作品には『ラスト』の撮影現場の映像に加え、ボールドウィンの警察による事情聴取や、その後に続いた法的手続きの様子も収められている。単に事件を振り返るのではなく、事故をめぐる責任や悲劇、司法制度、そして公の場で裁かれていく著名人の姿に迫る作品となっている。
配給を手がけるアブラムラマは、北米での劇場公開に加え、賞レースに向けたキャンペーンも展開する予定だ。
アレック・ボールドウィンを数年間追ったロリー・ケネディ監督
ケネディ監督は、事件後のボールドウィンを長期間にわたって撮影。本人へのアクセスを得たことで、メディアで報じられてきた出来事だけではなく、その渦中にいたボールドウィンの姿を記録した。
アブラムラマを傘下に置くAB2 Media GroupのCEO、カロル・マルテスコ=フェンスターは本作について、単純な善悪の構図に当てはめるのではなく、「誰に責任を負わせるのか」「悲劇をどう受け止めるのか」「公人をリアルタイムでどう裁くのか」といった問いを投げかける作品だと評価している。
ケネディ監督とプロデューサーのマーク・ベイリーも、本作は司法制度の現状を考えるうえで重要な物語だとコメント。『ラスト』をめぐる裁判が、撮影現場で起きた事故そのものを超えた問題を提起したと説明している。
『ラスト』撮影現場で起きたハリナ・ハッチンズ死亡事故
『ザ・トライアル・オブ・アレック・ボールドウィン』の背景にあるのが、2021年10月に発生した『ラスト』撮影現場での銃撃事故だ。
同作で主演とプロデューサーを務めていたボールドウィンが手渡された小道具銃から実弾が発射され、撮影監督のハリナ・ハッチンズが死亡。監督のジョエル・ソウザも負傷した。同メディアでも、この事故とその後の法的経緯が報じられている。
事故直後には悲劇的な事故として受け止められていた一方、その後、誰が責任を負うべきなのか、過失や処罰をどう考えるべきなのかという議論が広がった。さらに、ボールドウィン自身の著名人としてのイメージも、事件をめぐる世論に大きな影響を与えることになった。
ボールドウィンは過失致死罪で起訴されたものの、2024年7月に裁判所が訴えを棄却。その後、検察側が控訴を撤回し、刑事訴追をめぐる法的手続きは終了している。
『ザ・トライアル・オブ・アレック・ボールドウィン』は10月に米国公開
『ザ・トライアル・オブ・アレック・ボールドウィン』は、10月1日にニューヨークのVillage East by Angelikaで公開される。その後、10月15日にロサンゼルスのLaemmle Monicaでプレミア上映が行われる。
さらにLaemmle Noho 7でアカデミー賞の選考対象となる1週間の劇場上映を行った後、米国各地の劇場へと順次拡大される予定だ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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