ハーヴェイ・ワインスタイン、NYで禁錮15年──性的暴行で有罪、出所後5年の監督も
映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが、元『プロジェクト・ランウェイ』制作アシスタントのミリアム・ヘイリーに対する性的暴行で、ニューヨークで禁錮15年を言い渡された。
ハーヴェイ・ワインスタインに禁錮15年
ハーヴェイ・ワインスタインは9月23日、ニューヨークの裁判所で禁錮15年を言い渡された。ヘイリーに対する性的犯罪行為の罪で有罪となったことを受けたもの。判決には、出所後5年間の監督も含まれ、性犯罪者としての登録も義務付けられる。
検察側は禁錮20年と出所後5年間の監督を求めていた。一方、弁護側は、健康状態が悪化していることを理由に禁錮9年を主張。74歳のワインスタインが、より長い刑期によって獄中で生涯を終える可能性が高まると訴えていた。
ワインスタインは法廷で、「私は完璧な人間ではありません。しかし、過ちを犯した一人の人間です」と述べ、2017年以降に起きたことを振り返る中で、自身の過去の行動が他者に与えた影響を認識するようになったと語った。
また、自身の行動によって傷つけた可能性のある人々に「謝罪したい」としながらも、ヘイリーに関する件を含め、自身の無罪を改めて主張した。
これに対し、マンハッタン地区検察局のニコール・ブルームバーグ次席検事は、ワインスタインには「反省のかけらもない」と指摘。被害者への責任転嫁や、インターネット上での執拗な嫌がらせなどを続けてきたと主張した。
ミリアム・ヘイリーが2度目の証言
ヘイリーは2004年、ある映画のアフターパーティーでワインスタインと初めて会ったという。その後、2006年のカンヌ国際映画祭で再会し、『プロジェクト・ランウェイ』の制作アシスタントの仕事を紹介されたと証言した。
同年、ワインスタインのマンハッタンのアパートで、本人の意思に反してオーラルセックスを強要され、抵抗する中でベッドに押さえつけられたと訴えている。
ヘイリーが法廷で証言するのは今回が2度目。2020年にもワインスタインの性的暴行について証言していた。
今回の判決を前に、ヘイリーは被害者影響陳述で、2度にわたって証言すること自体がトラウマになったと説明。厳しい反対尋問や報道、インターネット上での攻撃にさらされ、「自分が裁かれているように感じた」と振り返った。
そのうえで、「怖くなったり、疲れたり、脅されたり、恥をかかされたりする人がいるたびに、それこそ私が最後まで続けなければならない理由だと思った」と涙ながらに語った。
2020年の有罪判決は2024年に覆る
ワインスタインは2020年、ニューヨークでヘイリーへの性的暴行と、女優志望だったジェシカ・マンへのレイプの罪で有罪となり、禁錮23年を言い渡されていた。
しかし2024年、ニューヨーク州の最上級裁判所であるニューヨーク州控訴裁判所は、今回の起訴内容に含まれていない女性たちによる過去の性的行為の証言を認めたことなどが、公正な裁判を受ける権利を損なったとして、有罪判決を破棄した。
その後、検察側は2025年に再審を行った。
再審では、ヘイリーに対する性的犯罪行為について再び有罪となった一方、元モデルのカヤ・ソコラに対する同様の罪については無罪となった。マンに関するレイプの罪については陪審員の意見が一致せず、審理無効が宣言された。
その後、マンが再び証言することを望まなかったことから、検察側はこの罪を取り下げ、今回の量刑が行われることになった。
カリフォルニアでも禁錮16年の判決
ワインスタインはニューヨークでの事件とは別に、カリフォルニアでもレイプと性的暴行の罪で有罪となり、2023年に禁錮16年を言い渡されていた。しかし、2026年6月、カリフォルニア州控訴裁判所は有罪判決を維持する一方、量刑を取り消して再量刑を命じた。再量刑の日程はまだ決まっていない。
ニューヨークでの今回の刑期については、2020年から収監されている期間が算入される見込み。裁判官のカーティス・ファーバー判事は、ニューヨークでの刑期をカリフォルニアでの刑期に続いて執行するよう求めたが、最終的な判断はカリフォルニア側にあると説明した。
ファーバー判事は判決の際、ワインスタインについて「多くの映画をスクリーンに送り出した人物として記憶されるだろう」と述べる一方、それ以上に「性的捕食者、文字通り#MeToo運動の顔」となったことを指摘した。
ワインスタインは2018年の逮捕以降、収監中に健康上の問題から複数回入院している。現在はマンハッタンのベルビュー病院にある受刑者向け医療施設に収容されている。弁護士のジェイコブ・カプランは法廷で、がんの治療が心臓の状態を悪化させ、今後も入院が必要になる可能性があると述べた。
判決を受ける中、ワインスタインは、もし刑務所を出ることができれば「Transfer」と名付けた財団を設立し、出所後の受刑者の社会復帰を支援したいと語った。
「この壁の外で生きたい。私は暴力的な人間ではない。慈悲を求めます」と法廷で訴えた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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