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俳優ラッセル・ブランド、レイプと性的暴行で有罪評決──ロンドンの裁判で陪審員が判断

俳優ラッセル・ブランド、レイプと性的暴行で有罪評決──ロンドンの裁判で陪審員が判断
ラッセル・ブランド 写真:Getty
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俳優・コメディアンのラッセル・ブランドが、レイプ1件と性的暴行3件について有罪評決を受けた。ロンドンのサザーク刑事法院で約4週間にわたって行われた裁判で、陪審員が判断を下した。ブランドは一部の罪については無罪となったものの、保釈は認められず、身柄を拘束された。

ラッセル・ブランド、レイプ1件と性的暴行3件で有罪評決

現地時間11月5日、ロンドンのサザーク刑事法院で、ラッセル・ブランドに対する裁判の評決が言い渡された。陪審員は、レイプ1件と性的暴行3件について有罪と判断。一方、別のレイプ2件とわいせつな暴行未遂1件については無罪とした。

ブランドは、映画『寝取られ男のラブ♂バカンス』や『聖トリニアンズ女学院』などへの出演で知られる俳優・コメディアン。今回の裁判では、2004年から2009年にかけて起きたとされる女性6人に対する性犯罪の疑いが審理された。

ベナサン判事は、起訴された7件すべてについて陪審員の全員一致による評決を求めていた。これまで一貫して疑惑を否定してきたブランドは、今後も身柄を拘束され、月曜日に量刑が言い渡される予定だ。逃亡の恐れがあると判断されたため、保釈は認められなかった。

評決が読み上げられる間、法廷は静まり返っていたという。毎日裁判に付き添っていた妻のローラ・ブランドは、涙をこらえる様子を見せた。ブランドは法廷から連れ出される際、弁護士に向かって「大丈夫」「問題ない」と口を動かして伝えていたという。

2009年のレイプと3件の性的暴行で有罪評決

有罪となったレイプ事件は、2009年に起きたもの。被害を訴えた女性は、ブランドの公演の舞台裏で彼と知り合い、その約1週間後にロンドンの自宅を訪れた。女性は、ブランドと合意の上で膣性交をした後、体勢を変えられ、コンドームを外されたうえで肛門性交を強いられたと証言した。

女性によると、痛みを感じ、声を出すことも呼吸することも難しい状態だったという。その後、何度もやめるよう求めたが、ブランドは行為を続けたと述べた。行為が終わった際、ブランドはひどく動揺していたという。謝罪を期待していた女性に対し、ブランドが告げたのは「君が散らかしたものを片付けて」という言葉だったとされる。

ブランドは、以下の3件の性的暴行についても有罪となった。

2004年には、ロンドンのバーで開かれた誕生日パーティーの際、女性に性的暴行を加えたとして有罪となった。一方、同じ女性に対するバーのトイレでの口腔性交を伴うレイプについては無罪となった。また、2004年から2005年にかけて、ロンドンのラジオ局で女性を壁に押しつけ、キスをしたうえで、胸や腰、臀部などを乱暴につかんだ事件も有罪となった。

さらに2009年には、広告の収録中、女性にマッサージを求めた後、その股間に顔を押し当てた行為についても、性的暴行と認定された。

一方、1999年の労働党大会後にボーンマスのホテルで女性をレイプしたという容疑や、別の女性に対するレイプ容疑については無罪となった。また、2001年にMTVのオフィスで女性を男性用トイレに引きずり込もうとしたという、わいせつな暴行未遂についても無罪と判断されている。

ブランドは法廷で同意の重要性を強調

裁判では、被害を訴えた6人全員の警察での事情聴取映像が陪審員に提示された。ブランド自身も警察の事情聴取を複数回受けており、事前に準備した声明を読み上げる様子も公開された。

ブランドは法廷で証言し、起訴内容を否認した。「ノー」が意味することは理解していると述べ、同意は性行為そのものと同じくらい、あるいはそれ以上に重要だと強調した。

また、自分を擁護するために証言してくれる人物がいなかったとも説明。弁護側の弁護士イアン・ウィンターは、ブランドが周囲から孤立している状況について、誰も彼と関わろうとしないと法廷で述べていた。

一方、妻のローラ・ブランドは証言台に立ち、夫について「思いやりがあり、優しく、すばらしい父親」と説明。夫と一緒にいると、自分のことを理解してもらえていると感じるとも語った。

さらに、ブランドが2024年4月に洗礼を受けたことも明らかになった。これは、レイプや性的暴行の疑惑が報じられた後のことだった。

裁判では、元パーソナルアシスタントのヘレン・バーガーも証言。ブランドの性欲について「常軌を逸していた」と表現した。

検察側と弁護側が主張を展開 2023年の報道が捜査の発端に

検察側は約4週間にわたる裁判で、ブランドが女性たちの同意を得ていないことを理解しながら行為に及んだと主張。「冷酷な性犯罪者」としての人物像を陪審員に示そうとした。

10月30日の最終弁論で、主任検察官のリエル・カーミー=ジョーンズは、被害を訴えた女性たちには注目を集める意図も、世間の関心を得ようとする目的もなかったと説明。彼女たちが求めているのは、事件に区切りをつけることだけかもしれないと述べた。

検察側はさらに、ブランドが女性たちの拒絶を無視し、レイプにあたる行為を続けたと強調した。

これに対し、弁護側は検察の主張を否定。ブランドの弁護士ウィンターは、2023年に英チャンネル4の調査報道番組『ディスパッチズ』で放送された特集が、今回の事件に大きな影響を及ぼしたと主張した。

同番組では、ブランドによるレイプや性的暴行の疑惑が取り上げられ、これをきっかけに警察の捜査が始まった。ウィンターは、被害を訴えた女性たちが番組側の働きかけを受けて名乗り出たと指摘。チャンネル4と英紙『サンデー・タイムズ』の記者が女性たちに証言を促したことで、公正な裁判が損なわれたと批判した。

ブランドの身柄が拘束された後、裁判所の外では弁護側と調査報道に携わった『サンデー・タイムズ』の女性記者との間で激しいやり取りもあった。

ウィンターは記者に対し、「自分のしたことに満足しているのだろう」と批判。記者が「正義が実現したことをうれしく思う」と応じると、ウィンターは「正義など実現していない。あなたが台無しにした」と反論したという。

なお、AP通信によると、ロンドン警視庁は今回の裁判とは別に、ブランドに関する新たなレイプ疑惑2件について、検察当局に捜査資料を送付した。今後、起訴されるかどうかにも注目が集まる。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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