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俳優ラッセル・ブランドの性犯罪裁判が開廷──検察は「冷酷で計算高い」と主張、本人は全面否認

俳優ラッセル・ブランドの性犯罪裁判が開廷──検察は「冷酷で計算高い」と主張、本人は全面否認
ラッセル・ブランド 写真: Jack Taylor/Getty Images
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俳優・コメディアンのラッセル・ブランドをめぐる性犯罪裁判が、英ロンドンのサザーク刑事法院で始まった。検察側は、1999年から2009年にかけて6人の女性に対する性犯罪があったと主張し、ブランドを「冷酷で計算高く、他者を操る性加害者」と評している。ブランドはレイプ3件、性的暴行3件、わいせつな暴行1件のすべてを否認している。

ラッセル・ブランドの性犯罪裁判が開廷 検察側が冒頭陳述

陪審員は男性8人、女性4人の計12人で構成され、今週月曜日と火曜日に選任された。水曜日には、ブランドが妻のローラとともに裁判所に到着する姿が確認された。

『ビッグ・ブラザーズ・ビッグ・マウス(原題:Big Brother’s Big Mouth)』や映画『寝取られ男のラブ♂バカンス』などで知られるブランドは、今回の裁判でレイプ3件、性的暴行3件、わいせつな暴行1件に問われている。今回の事件では6人の女性に対する性犯罪の疑いが審理されており、対象となる行為は1999年から2009年にかけて起きたとされる。

ブランドは水曜日の朝、裁判所に集まった報道陣に対し、「恵まれていると感じています。もちろん不安はありますが、この手続きがすべての人にとって良い結果につながることを願っています。それが私の祈りです」と語った。

性犯罪の疑惑が公になって以降、ブランドはキリスト教への信仰を深め、洗礼を受けたとされる。

裁判への関心は高く、報道陣が多数詰めかけたため、裁判所は一部の記者を映像中継で審理を視聴する別室に案内した。BBCによると、ブランドは水曜日の審理中、ほとんど動かずに座り、小さな物を指先でいじっていたという。

検察側を率いるリエル・カーミー=ジョーンズ弁護士は冒頭陳述で、ブランドが6人の女性に対して「冷酷で計算高い」行為に及んだと主張した。また、女性たちは互いに面識がなく、それぞれ独立して被害を申し出たと説明した。

カーミー=ジョーンズ弁護士は、ブランドには「性的な接触を求める欲求が強く、相手を選ばず、際限がなかった」と述べ、検察側の主張としてブランドを「性加害者」と評した。

さらに、ブランドの元知人の証言を引用。その人物によれば、ブランドは自らを「女性にモテる男で、女たらしで、女性を口説くことに長けている」と語っていたという。また、生涯で5,000人の女性と関係を持つことを目標に掲げ、それを実現するための「ルール」まで設けていたとされる。

6人の女性への性犯罪疑惑 検察側が主張する内容

検察側は、6人の女性がそれぞれ訴えた内容について、裁判で具体的に説明した。以下はいずれも検察側が示した主張であり、ブランドはすべての容疑を否認している。

最初の女性は、当時20代だった。検察側によると、ブランドは女性に信頼させるような言葉をかけ、本人の意思に反して性行為に及んだという。

女性は当時、ブランドが自分に性的な関心を持っているとは考えていなかったとされる。女性がトイレに行くために部屋を離れ、ブランドに紅茶を入れるよう頼んだところ、戻ってきた際にはブランドが服を一部脱いでいたという。カーミー=ジョーンズ弁護士は、女性が驚き、どうすればよいか分からず、身動きが取れなくなったと説明した。

この件について警察から事情を聴かれたブランドは、仮にそのようなことが起きていたとしても覚えていないと述べたとされる。また、女性の名前も記憶していないとしながら、同意のない性行為に及んだことはないと主張したという。女性は、ブランドの著名人としての立場を恐れ、当時は声を上げられなかったと話している。

2人目の女性が訴えたのは、2001年にMTVで働いていた際の出来事だ。当時30代だった女性は、ブランドのTシャツを褒めたところ、彼から譲ると申し出られたという。

女性は、Tシャツを渡す前に洗濯するよう冗談交じりに伝え、トイレの場所を案内しようとした。検察側によれば、ブランドは女性にトイレの中へ入るよう促し、前腕をつかんだ。女性が抵抗して身を引くと、ブランドは最終的に手を離し、トイレの中へ入ったという。

3人目の女性は、2004年にロンドンのソーホーで開かれたパーティーでブランドと知り合ったとされる。

検察側によると、会話の途中でブランドは突然女性の胸を両手でつかみ、強く握った。女性は驚き、ブランドは不自然な笑みを浮かべていたという。その後、ブランドは女性の腕をつかみ、トイレの方向へ引っ張ったとされる。

さらに同じ夜、別の会場へ車で移動している最中、ブランドは自身の性器を露出し、女性に口での性行為を要求したという。検察側は、女性が拒否したにもかかわらず、ブランドが笑いながら要求を続けたと主張している。

4人目の女性に関する疑惑は、2004年から2005年にかけてCapital Radioで起きたとされる出来事だ。

検察側によると、ブランドは女性の顔を両手でつかみ、壁に押しつけた。その後、胸や脇腹、臀部などを乱暴につかみ、女性が押し返そうとしても力で抑え込んだという。

ブランドは女性の顔や首、胸元にキスを続け、臀部をつかんだほか、胸を強く握って痛みを与えたとされる。女性は最終的にブランドを押しのけることができたという。

5人目の女性は、申し立てを行った6人の中で最も若いとされる。女性は2009年、ロンドンのハマースミス・アポロで公演を行っていたブランドと知り合ったという。

検察側によれば、2人は当初、合意の上で膣性交を行った。しかし、女性はその経験について、あまり楽しめず、気まずさを感じたと話しているという。

その後、女性が行為をやめるよう求めたにもかかわらず、ブランドは肛門性交を行ったと検察側は主張している。検察側は、この行為をレイプに当たるものとして起訴している。カーミー=ジョーンズ弁護士は、女性がその出来事について何カ月も、さらには何年も自分を責め、強い不安を抱えるようになり、体調不良も続いたと説明した。

検察側によると、この出来事の後、女性はブランドからメッセージを受け取った。女性が「なぜ私にメッセージを送ってくるの?」という趣旨の返事をすると、ブランドは「君は汚れているし、もっと先まで追い込みたいから」といった内容を返したという。

女性は「もう十分に追い込まれたと思う。あなたは私を動物のように扱った」と伝えたとされる。ブランドはすぐに「ごめんなさい」と謝罪し、その後、女性と連絡を取ることはなかったという。

この件について警察から事情を聴かれたブランドは、同意のない性行為をしたことはなく、告発の内容は名誉を毀損するドキュメンタリーや、その後の報道を受けて作り変えられたものか、想像によって生み出されたものだと主張する声明を提出したと、検察側は説明している。

6人目の女性は、2009年にブランドと仕事をしていた際、マッサージをするよう求められたと訴えている。女性が断ると、ブランドは不満を示し、マッサージを受けなければ仕事上の作業を完了しないという趣旨の態度を取ったという。

さらに検察側によると、ブランドはひざまずき、女性の股間に頭を押しつけたとされる。女性は当時、この件について苦情を申し立て、問題は上層部に伝えられたものの、真剣に受け止めてもらえなかったと話している。

ラッセル・ブランドは7件の容疑を全面否認

水曜日の審理の終盤にも、検察側はブランドが同意のない性行為をしたことは一切ないとする声明を警察に提出していたことを、改めて陪審員に説明した。

ブランドは、6人の女性によるすべての申し立てを否認している。裁判では今後、検察側の主張や証言をめぐる審理が続く。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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