カンヌ国際映画祭 2023: ブリー・ラーソン、ポール・ダノ、ジュリア・デュクルノー監督が審査員に
今年のカンヌ国際映画祭の審査員団に『フェイブルマンズ』のポール・ダノ、パルムドール受賞作『TITANE/チタン』の監督ジュリア・デュクルノー、新進気鋭の監督ルンガーノ・ニョニ(『I Am Not a Witch(原題)』)、そして『キャプテン・マーベル』のブリー・ラーソンが選ばれた。
審査員長は、昨年カンヌを受賞した『逆転のトライアングル』のリューベン・オストルンド監督。その他、審査員にはフランス人俳優のドゥニ・メノーシェ(『イングロリアス・バスターズ』)、ダミアン・ジフロン監督(『人生スイッチ』)、アティク・ラヒミ監督(『The Patience Stone(英題)』)、マリヤム・トゥザニ監督(『⻘いカフタンの仕立て屋』)らが顔を揃えた。
審査員団は今年カンヌに出品された全21作品を鑑賞し、最終日の5月27日にパルムドールを発表する。また、ディズニー/ピクサー最新作『マイ・エレメント』(ピーター・ソーン監督)が、映画祭のクロージング作品として上映される。
審査員には、カンヌとゆかりのある面々が並んだ。ジュリア・デュクルノー監督は自身の短編デビュー作『ジュニア』を皮切りに、2016年の批評家週間では『RAW〜少女のめざめ〜』が上映され、2021年の衝撃作『TITANE/チタン』ではパルムドールを獲得している。2015年、ダノはパオロ・ソレンティーノ監督『グランドフィナーレ』でカンヌデビュー、その後2018年に出演作『オクジャ okja』と自身の監督デビュー作『ワイルドライフ』がカンヌで上映された。ニョニは、監督デビュー作『I Am Not a Witch(原題)』が2017年の監督週間に選出された。
2009年、カンヌに出品された『イングロリアス・バスターズ』で国際的な知名度を獲得したメノーシェは、ある視点部門で上映された『グランド・セントラル』(2013)ほか、ウェス・アンダーソン監督『フレンチ・ディスパッチ』(2021)に出演。トゥザニは自身が監督した『モロッコ、彼女たちの朝』(2019)と『⻘いカフタンの仕立て屋』(2022)がある視点部門に出品された。
審査員長のオストルンド監督は、2度のパルムドール受賞歴(『逆転のトライアングル』(2022)と『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017))を有するカンヌの“エリート”だ。これまでの監督作品では、それぞれ『De ofrivilliga(原題)』(2008)と『フレンチアルプスで起きたこと』(2014)がある視点部門に選出、2011年の『プレイ』(2011)は監督週間で上映された。
第76回カンヌ国際映画祭は、現地時間5月16日~27日にかけて開催。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌