日本のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』が中国で大ヒット 4日間で興行収入5,600万ドルを達成
中国でアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』が大ヒットしている。公開後、4日間で約5,600万ドルの興行収入を獲得し、初登場1位に輝いた。ジャッキー・チェンのアクションコメディー『Ride On(英題)』は350万ドルで第2位、ユニバーサル作品『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が第4位にランクインした。
東映アニメーション製作作品『THE FIRST SLAM DUNK』は、中国で異例の木曜日公開に踏み切った。結果的にスタートダッシュは大成功、口コミで絶賛が相次いだ。中国の映画評価プラットフォームでも軒並み称賛されており、公開終了前に1億ドルを達成するとみられている。
漫画シリーズを映像化した今作は、原作者の井上雄彦が脚本・監督を手掛けた。1990年代に放映されたTVアニメ版も、中国国内で大ヒットを記録している。バスケットボールは中国で根強い人気があり、さらにTVアニメ版の視聴者だった世代を取りこむことに成功したと考えられる。映画は、スリル満点のバスケの試合と心温まる成長物語が見事にミックスされた作品になっている。
現在、中国のシネコンでは日本のアニメ映画が大ヒットする傾向が続いている。新海誠監督『すずめの戸締まり』は3月の公開以来、興行収入約1.1億ドルを叩き出した。
公開以来『THE FIRST SLAM DUNK』は各地でスマッシュヒットし、日本では1億ドル、韓国では3,550万ドルを稼ぎ出した。現時点で、日本国内で2023年の最高興行収入を記録しており、韓国では第2位にランクインしている。東映はイギリスと北米での公開を予定しているが、公開日は未定。
一方、中国国内でハリウッド映画は日本のアニメ作品に比べ不発となっている。ユニバーサル製作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は世界興行収入計8.7億ドルのうち、中国では2,000万ドルにとどまっている。さらにディズニー/マーベル『アントマン&ワスプ: クアントマニア』に至っては、わずか3,900万ドルに終わった。(「アントマン1&2」では各1億ドルを記録。)
4月29日~5月3日の労働節には、アクション大作『Born to Fly(英題)』やディザスター映画『Flash Over(英題)』といった中国作品が控えており、ヒットが見込まれている。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌