クリストファー・ノーラン最新作『オッペンハイマー』、2024年日本公開へ
クリストファー・ノーラン監督の伝記映画『オッペンハイマー』が、2024年に日本で公開されることが分かった。配給会社ビターズ・エンドが発表し、現時点で公開日は未定。
同社は、声明内で以下のように伝えた。
「本作が扱う題材が、私たち日本人にとって非常に特別な意味を持つものであるため、さまざまな議論と検討の末、作品を観た上で日本公開を決定いたしました」
「ノーラン監督の手による、伝統的な作劇手法を超越した唯一無二の映画体験には、大スクリーンでの鑑賞が相応しいと考えております。日本公開の際には観客の皆様ご自身の目で本作を御覧いただけますと幸いです」
『オッペンハイマー』のキャストには、主演キリアン・マーフィーのほかエミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピューらが名を連ねている。また、批評・商業的にも大成功を収め、来年のアカデミー賞の最有力候補となっている。
日本では騒動に
一方で、その題材から、本作は日本で大きな物議を醸してきた。
今夏、米ワーナー・ブラザースが『バービー』と『オッペンハイマー』を組み合わせたミームを投稿し、ワーナー ブラザース ジャパンが謝罪する事態に発展。広島・長崎の原爆による犠牲者を軽視しているという意見が続出し、「#NoBarbenheimer」(#ノーバーベンハイマー)というタグがトレンド入りした。日本公開の見通しは、立たないままだった。
ノーランは、作品はオッペンハイマーの視点から語られているとしながら、オッペンハイマーは自身が引き起こした惨状を目撃していないと主張。その上で、原爆投下や日本の被爆者を明確に描写しないという決断を擁護している。
そして、NBCに対しノーランは「彼は、広島・長崎への原爆投下をラジオで知ったのですーそれは他の人々と同じです」と語った。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌
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