西島秀俊ハリウッドデビュー!A24製作のミステリードラマ『サニー』
西島秀俊のハリウッドデビュー作となるミステリードラマ『サニー』が、7月10日からApple TV+で配信がスタートした。
原作は、日本在住のアイルランド人作家コリン・オサリヴァンの小説「ダークマニュアル」。
『ムーンライト』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で知られる映画スタジオA24が、Apple TV+のために製作したドラマシリーズだ。
『サニー』のあらすじ
アメリカ人女性スージーは家族と京都で暮らしていたが、不可解な飛行機事故で夫マサと息子ゼンの消息が分からなくなり、人生が一変してしまう。
現実を受け入れられないスージーのもとに、夫の同僚・田中がお見舞いとして「サニー」という家庭用ロボットを渡しにくる。
仲良くしようとするサニーに心を開かないスージーだったが、次第に信頼し合うようになる。
いまだ遺体は見つからず、謎が多い夫と息子の行方不明事件を2人で探っていくと、予想もしなかった恐ろしい世界へと足を踏み入れていく。
主役スージーを演じるのはラシダ・ジョーンズ。マイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』を手掛けたミュージシャン、クインシー・ジョーンズを父にもち、女優ペギー・リプトンを母にもつラシダは、本作で製作指揮も務めた。
ハリウッドデビューを果たした西島秀俊は、スージーの夫マサ・サカモトを演じている。電子機器メーカーの冷蔵庫部門で勤務していたはずだったが、次第にスージーも知らなかった違う顔が見えてくる謎に包まれた役どころだ。
そのほかヤクザ組長の娘ヒメ役をYOU、マサの母親ノリコ役をジュディ・オング、マサの同僚・田中役を國村隼、サニー役をジョアンナ・ソトムラが務めた。
京都が舞台のレトロでダークなミステリードラマ
京都と東京で撮影された本作は、近未来が舞台。
現代の見慣れた街並みに、家庭用ロボットと共存する見慣れない世界が融合していて、未来のようでどこか懐かしい感覚になる。
このレトロで不思議な感覚をさらに深めてくれるのが、劇中でこれでもかと流れてくる魅惑的な昭和歌謡曲。
オープニングテーマ曲に渥美マリの「好きよ愛して」を始め、ドラマのサウンドトラックには梶芽衣子の「修羅の花」、フランク永井の「東京カチート」、園マリの「逢いたくて逢いたくて」ほか数十曲がずらりと並んでいる。
現時点(7月26日現在)で4話まで配信されているが、どの場面でどんな昭和の名曲が流れてくるか今後も楽しみだ。
そして、謎だらけのストーリーからも目が離せない。
夫マサの本当の勤務内容、サニーを本当に信用していいのか、黒幕の存在など、観る側をドキドキさせる仕掛けがたくさん登場し、先が読めず最新話が待ち遠しくなる。
原作のタイトルでもある「ダークマニュアル」が、どのように絡んでくるのかも気になるところ。
全10話のA24製作ミステリースリラー『サニー』は、7月10日からApple TV+配信がスタート。
9月4日まで毎週水曜日に1話ずつ配信される。
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