『夏目アラタの結婚』ジャパンプレミア、柳楽優弥「サスペンスのようでラブストーリー」

左から堤幸彦監督、丸山礼、黒島結菜、柳楽優弥、中川大志、市村正親
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乃木坂太郎氏のベストセラーコミックを実写映画化した『夏目アラタの結婚』のジャパンプレミアが21日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。主演の柳楽優弥をはじめ、ヒロインの黒島結菜、中川大志、丸山礼、市村正親、堤幸彦監督が出席。柳楽は、「ようやく見てもらえるので、高揚感があります」と期待に胸を膨らませた。

児童相談所職員の夏目アラタが、ある目的のために死刑囚の品川真珠(黒島)と結婚したことでさまざまな真実が浮き彫りになっていくサスペンス。7月の韓国・プチョン国際ファンタスティック映画祭で世界初披露された。

柳楽は、「サスペンスのようで、ラブストーリーでもある。しかも、漫画のファンタジー要素も盛り込まれうまく入り交じっている」と意味深に解説。「スピード感もあって、それぞれのキャラクターの表情がしっかりととらえられた展開を楽しんでほしい」と自信ありげに話した。

黒島結菜(左)柳楽優弥(右)

一方、死刑囚という難役に挑んだ黒島は「最初は私にできるのかなという不安が大きかった」と正直な思いを吐露。歯並びの悪さを見せるため特製のマウスピースを作るなど、ビジュアル面から徹底的に役をつくり込み、「柳楽さんと堤監督を信頼してやればきっとうまくいくと思い、現場での緊張感と皆が集中する感じで頑張ろうと思えた」と振り返った。

2人は2016年のテレビ東京のドラマ「アオイホノオ」以来の共演。柳楽は、「真珠が完全なるキーで、彼女がしゃべることがウソか真実か自問自答していく。いいセッションができた」と満足げ。黒島も、「最初は緊張していたけれど、『おー、久しぶり』と言ってもらえてリラックスできた。面会室のシーンは、心と心で芝居ができたと感じています」と手応えありの様子だ。

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『夏目アラタの結婚』ジャパンプレミアの様子

堤監督は、「最初に登場する2人の心模様をしっかりと描き、想像もできないラストに向かう変化が大事で、それが本当かウソなのかを観客にぶつける難しい命題だった。才能のある俳優たちが、その心情を読み取る素晴らしい仕事をしてくれた」と感謝。多角的な映像表現に定評があるが、「編集にこれほど苦労した作品は、今までなかったかもしれない。それだけ満足のいく作品になった。アップが60%を占めているので、僕としては顔面歌舞伎と呼んでいます」と自信のほどをのぞかせた。

『夏目アラタの結婚』は、9月6日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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