綾瀬はるか『野生の島のロズ』の日本語版でロボットの声優「意外にいいと言われた」
米アニメーション映画『野生の島のロズ』の公開記念舞台挨拶が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、日本語吹き替え版の声優を務めた俳優の綾瀬はるか、柄本佑、鈴木福が出席した。
最新型の人間向けのアシストロボット・ロズが無人島で起動し、生息する動物たちとの交流によって感情が芽生えていく物語。ドリームワークスの30周年記念作品で、第97回アカデミー賞では、長編アニメーション賞など3部門でノミネートされている。
ロズの声を担当した綾瀬は、「表情がないので、マニュアル的なところから人間っぽくなっていくところが一番難しかった」とアフレコを回想。「徐々に(声が)変わっていく過程に違和感があって、監督と話し合ったら『意外にいいですよ』と言われた」と明かし、会場の笑いを誘った。
ロズと関わるキツネのチャッカリ役で共演した柄本は、「敬語からタメ口になっていくところの綾瀬さんが素敵です」と大絶賛。自身はキツネが主人公のストップモーションアニメーション映画『ファンタスティック Mr.Fox』(2009)の大ファンだったこともあり、「凄くうれしかった。チャッカリは“キツネ味”があって、見栄っ張りで寂しがりやなところが愛らしかった」と満足げに話した。
ロズの子供となる雁(がん)のひな鳥のキラリを担当した鈴木は、「ポジティブで、落ち込んでも、すんなり次のステップに進む力があるところは僕と似ていました」と分析。「チケットを配ってでも見てほしい」と猛アピールした。
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3人は先日来日したクリス・サンダース監督と対面。綾瀬は「日本でお薦めの食べ物の話になって、何が好きか聞いたら『僕はウイスキーとキャンディでできている』とおっしゃったので、こういうアメもあるよと伝えました」と明かし、再び爆笑を呼び込んだ。
サンダース監督は『リロ&スティッチ』などのスティッチの声優を務めており、鈴木が「目の前でやってくださったんです。いいでしょ」と自慢。柄本は「割と一緒にいたじゃん。うらやましいなあ」と悔しがっていた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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