ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長、2025年末に引退か

ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ氏 写真:Jesse Grant/Getty Images
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ氏 写真:Jesse Grant/Getty Images
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十年以上にわたり『スター・ウォーズ』に関わってきたルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長が、関係者に対し、2025年末までに引退する意向を伝えたことが分かった。米メディア『Puck』が24日に報じた。

ケネディ氏は2012年に『スター・ウォーズ』シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスと共にルーカスフィルムの共同会長として就任。その数か月後、ディズニーが同社を40億ドルで買収し、ルーカスが退任したことを受けて、ケネディ氏が経営の指揮を執ることとなった。

■『スター・ウォーズ』シリーズの再始動と試練

また、ケネディ氏はJ・J・エイブラムス監督の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)でフランチャイズを再始動。同作は全世界で20億ドル以上の興行収入を記録し、『スター・ウォーズ』を再び映画界の主力ブランドとして復活させた。一方、同氏の道のりは決して平坦ではなかった。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の制作途中で監督のクリス・ロードとフィル・ミラーを解任し、同作はシリーズの劇場公開作品で初めて赤字を記録。その他、ライアン・ジョンソンによる新3部作など新作が発表されるも、いずれも実現には至っていない。また、デイジー・リドリー主演の新作映画も発表から2年近くが経過するが、開発が停滞している。

■ディズニープラスでの成功と課題

『スター・ウォーズ』が劇場映画としての再起に苦戦する一方で、フランチャイズはディズニープラスで新たな命を吹き込まれた。2019年11月、ドラマ『マンダロリアン』は大ヒットを記録し、『キャシアン・アンドー』のような高く評価されたスピンオフを生み出した。一方で、期待を下回る作品もあり、『スター・ウォーズ』ブランドの希薄化を懸念する声も上がっている。

ケネディ氏はこれまで、スティーヴン・スピルバーグや夫のフランク・マーシャルと共に、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)、『E.T.』(1982)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作(1985〜1990)、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど数々の名作に携わってきた。製作または製作総指揮を務めた作品は70本以上に及び、アカデミー賞に8回ノミネートされている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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