エイドリアン・ブロディ、アカデミー賞史上最長スピーチでギネス記録を更新

ギネス世界記録によると、エイドリアン・ブロディの2025年アカデミー賞主演男優賞受賞スピーチは、オスカー史上最長となった。
ブロディは『ブルータリスト』でハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートを演じ、ティモシー・シャラメ、セバスチャン・スタン、コールマン・ドミンゴ、レイフ・ファインズといった名立たる候補者を抑えて受賞した。
スピーチは通常の45秒を大幅に超え、5分40秒に及び、1943年にグリア・ガースンが記録した5分30秒を更新した。
音楽が流れスピーチを遮られそうになると、ブロディは「音楽を止めてくれ!前にもやったことがあるんだ。ありがとう。これが初めての経験じゃないけど、手短に話すよ」と制止した。
2003年に『戦場のピアニスト』で初受賞した際、スピーチを遮られ「これが唯一のチャンスなんだ」と訴えた場面を思い起こさせた。
今回は、その雪辱を果たすかのように、反ユダヤ主義や人種差別など多岐にわたるテーマについて語った。
「私は今、再び戦争や組織的抑圧、反ユダヤ主義、人種差別、そして排除がもたらすトラウマと影響を代弁するために、ここに立っています。より健康で幸せで、包括的な世界を祈っています。過去から学べることは憎しみを放置しないことだ」と訴えた。
また、俳優業の不安定さについても触れ、「キャリアのどの段階でも、すべてが一瞬で消え去る可能性があることを学んだ。だからこそ、今夜ここに立てることが特別で、愛する仕事を続けられていることに感謝している」と語った。
最後に彼は「よし、そろそろ退場するよ。みんな、愛してる。心から感謝している」と締めくくり、「正義のために戦い続けよう、笑顔を絶やさず、お互いを愛し合おう、そして共に再建しよう。ありがとう」と呼びかけた。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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