アカデミー賞5冠『ANORA 』のショーン・ベイカー監督、憧れの梶芽衣子との初対面に感激

左から梶芽衣子、監督のショーン・ベイカー、プロデューサーのサマンサ・クァン
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第97回アカデミー賞で作品賞など5部門を制した『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督が8日、来日記念舞台挨拶をプロデューサーのサマンサ・クァンとともに東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行った。

ANORA アノーラ』来日記念舞台挨拶 左から梶芽衣子、監督のショーン・ベイカー、プロデューサーのサマンサ・クァン

ベイカー監督は、自身が手にした4つのオスカー像の中から監督賞のものを披露。盛大な拍手と歓声を浴び、「日本でも、まだセレブレーションが続いているようだね。日本の皆さんのサポートはとても意義深い」とご機嫌な笑顔を見せた。

『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督

主演女優賞を射止めたマイキー・マディソンは、約半年前に家族旅行で日本を訪れていたことを明かし「『凄く楽しかった。今回も行きたかった』と言っていたよ。アカデミー賞のすぐ後だから、今は体を休めているのかな」と推測。クァンも「直前まで連絡を取っていたの。日本は大好きだから、皆さんによろしくと伝えてということだったわ」と語った。

マディソンの起用理由については、「クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などを見ていて、なぜいまだに主演をしていないのか不思議だった。もうちょっとスクリーンで見て見たかった」と説明。作品の高い評価に対しては、「おとぎ話的なところもあるが、人生の中で誰にもあるように、夢をつかもうと必死になるアノーラに共感してもらえたのではないか」と分析した。

ショーン・ベイカー監督に花束を贈呈する梶芽衣子さん

そして、マディソンの役づくりのために見ることを薦めた『女囚701号/さそり』(1972)に主演した俳優の梶芽衣子がサプライズで登壇し、祝福の花束を贈呈。ベイカー監督は初対面に、「僕にとっての大スター。あなたの体を張った演技は堂々としていて力強く最高だった。それはマイキーも取り込んだようで、確実にDNAは受け継がれています」と最敬礼だ。

梶も、「私も光栄です。令和の恋愛ドラマはこういうものかと驚いたけれど、最後はすがすがしさが残って見事でした。彼女(マディソン)も最高でした。素敵な映画でした」と絶賛。さらに、1965年の3月8日は梶が初めて俳優として撮影に臨んだ“デビュー日”で、「今月の24日が誕生日なので、最高のプレゼント。忘れられない日になりました」と感激の面持ちだった。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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