俳優のエミリー・ドゥケンヌさん死去、43歳 『ロゼッタ』でカンヌ映画祭女優賞を受賞

俳優のエミリー・ドゥケンヌさん、2024年のカンヌ国際映画祭にて 写真:Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images
俳優のエミリー・ドゥケンヌさん、2024年のカンヌ国際映画祭にて 写真:Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images
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ダルデンヌ兄弟のパルムドール受賞作『ロゼッタ』(1999)で主演を務め、カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞したベルギー人俳優、エミリー・ドゥケンヌさんが死去した。43歳だった。

家族と代理人によると、ドゥケンヌさんは希少がんである副腎皮質の神経膠腫ため、フランス・パリ郊外の病院で現地時間16日に亡くなった。

ドゥケンヌさんは1981年8月29日、ベルギー生まれ。12歳で演劇を学び始め、17歳のときに映画『ロゼッタ』で貧困から抜け出そうともがく労働者階級の少女役に抜擢。同作での演技が高く評価され、1999年のカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。この栄誉を機に、ヨーロッパ映画界でのキャリアを築き始めた。

その後もフランスやベルギー映画界で活躍し、60本以上の作品に出演。クリストフ・ガンズ監督のアクションホラー『ジェヴォーダンの獣』(2001)をはじめ、フィリップ・リオレ監督の『灯台守の恋』(2004)、ガブリエル・バーンやロバート・デ・ニーロと共演した『サン・ルイ・レイの橋』(2004)、アルベール・デュポンテル監督の『天国でまた会おう』(2017)などに出演し、エマニュエル・ムレ監督の恋愛ドラマ『ラヴ・アフェアズ』(2020)ではセザール賞助演女優賞に輝いた。

さらに最近は、ルーカス・ドン監督のアカデミー賞ノミネート作『CLOSE/クロース』(2022)にも出演。最後の出演作となったのは、ベルギーの高校を舞台にしたドラマ『TKT』(2024)で、昏睡状態に陥った被害者の母親役を演じた。

ドゥケンヌさんの遺族には、夫で俳優のミシェル・フェラッチさんと23歳の娘ミラさんがいる。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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