ジョージ・ルーカスが初登場、コミコン最大級のパネルで語られた芸術と神話

コミコンで初登壇したジョージ・ルーカス Amy Sussman/Getty Images
コミコンで初登壇したジョージ・ルーカス Amy Sussman/Getty Images
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ジョージ・ルーカスがサンディエゴ・コミコンに初登場し、自身が設立を進める「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート(叙述芸術博物館)」の初公開を行った。コミコン史上最大規模となった日曜パネルには約6,500人が集まり、ルーカスの登場を熱狂的に歓迎。ラッパー兼女優のクイーン・ラティファの紹介で、映画監督ギレルモ・デル・トロやスター・ウォーズのプロダクションデザイナー、ダグ・チャンと共に舞台に立った。

このイベントでは、スター・ウォーズインディ・ジョーンズに関する話題はなく、博物館の紹介とナラティブアートの重要性が語られた。ルーカスは「人々の芸術の神殿」と称し、大学時代に始めたコミックアート収集から現在の4万点を超える膨大なコレクションまでの道のりを説明。デル・トロは「過去を忘れようとする時代に、このミュージアムは視覚的な歴史を保存し、祝福する」と述べた。

博物館の内部映像では、直角を排した独特の建築が紹介され、展示予定の作品群にはDCコミックスのフラッシュ・ゴードン、ピーナッツ、ガーフィールドなどのコミックアートに加え、ノーマン・ロックウェルやフリーダ・カーロの名作も含まれる。また、スター・ウォーズやレイダースのコンセプトアートや映画小道具も展示される。

チャンは、コミックアートがこれまで正当に評価されてこなかったことを振り返り、「物語が第一、アートはその次」と語り、ナラティブアートの物語性の強さを強調。ルーカスも、ナラティブアートがコミュニティ形成や共通の価値観に繋がる力を持つと語った。

デル・トロは神話とプロパガンダの違いを指摘し、「神話は人々を結びつけ、プロパガンダは分断する」と哲学的な見解を示した。開館が何度か延期となっている同博物館は、2026年のオープンを予定している。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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