マヤ・ホーク、ジャック・クエイド、マーガレット・クアリー……今どきのハリウッドは「親の七光り」が売れる?

過去のハリウッドでは「二世」であることは隠すべきとされていた。しかし今では、血縁も魅力的なアイデンティティの一つとなっており、「二世」として大々的に売り込むこともある。
その中でも、現在の注目株はこのような顔ぶれとなっている。
マヤ・ホーク(母:ユマ・サーマン、父:イーサン・ホーク)
ジャック・クエイド(母:メグ・ライアン、父:デニス・クエイド)
ゾーイ・クラヴィッツ(母:リサ・ボネット、父:レニー・クラヴィッツ)
ジョン・デヴィッド・ワシントン(父:デンゼル・ワシントン)
マーガレット・クアリー(母:アンディ・マクダウェル)
ダコタ・ジョンソン(母:メラニー・グリフィス、父:ドン・ジョンソン)
モード・アパトー(母:レスリー・マン、父:ジャド・アパトー)
デストリー・スピルバーグ(母:ケイト・キャプショー、父:スティーヴン・スピルバーグ)
20世紀のハリウッドでも、フォンダ家、バリモア家、ヒューストン家など家族で活躍する人たちはいたが、「家族」や「二世」として売り出されることはなかった。しかし現在では、むしろそれを強みとして売り出す俳優や監督も多い。
なぜこのような変化が起きたのだろうか。まず、作品数が増えたことが挙げられる。Netflixだけでも年間1,300本以上の新作が配信されており、他のストリーミングサービスも合わせれば膨大な作品数となる。この混沌とした状況で、すでに活躍している俳優のネームバリューは、差別化の要素となる。
次に、批評家やスタジオ、賞の選考機関といった権力の弱体化が挙げられる。どの作品がヒットするかは、今では観客の「安心感」やアルゴリズムに左右される。有名人を親に持つ俳優がいれば、それだけで観客の安心感につながるだろう。その俳優の演技が上手いかどうかはあまり関係なく、キャスティングの時点ですでに成功していると言える。現在のハリウッドでは、「親しみやすさ」や「必然性」が重視されているのだ。
そして、この仕組みは俳優だけにとどまらない。監督の子どもが監督になったり、プロデューサーの子どもがスタジオの重役になったりするケースも多い。スタッフや重役の子どもは、幼い頃から撮影現場を見て育つことが多いためだ。さらに、人脈も親から子へ継承されていく。
かつてのハリウッドには、「根性と運があれば誰でも成功できる」という夢があった。しかし現在のハリウッドでは、血縁が重要な意味を持っているのだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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