アリアナ・グランデがポッドキャストで『ウィキッド』の舞台裏を語る
米『ハリウッド・レポーター』(THR)のポッドキャスト『アワード・チャッター』は今回、アリアナ・グランデをゲストに迎えた。彼女は元子役で、過去12年間、地球上で最も大きなポップスターの一人であり、現在では、ジョン・M・チュウ監督による大ヒットブロードウェイミュージカル『ウィキッド』の映画版で、シンシア・エリヴォ演じる悪い魔女エルファバの相手役、ガリンダ(良い魔女グリンダ)として映画初主演を果たし、アカデミー賞にもノミネートされた女優である。
『ウィキッド』について話す前に、グランデの凄さを確認しておこう。
- 2013年にチャートデビューしたにもかかわらず、彼女はSpotifyで2010年代に最もストリーミングされた女性アーティストとなった。
- 彼女は、最初の4枚のアルバムのリード・シングルがビルボード・ホット100のトップ10にランクインした史上初のアーティストである。
- 彼女はビルボードホット100のトップ10に合計23枚のシングルをランクインさせ、そのうち9枚が1位を獲得した。(それぞれ、『Die for You』、『Thank U, Next』、『7 Rings』、『Save Your Tears』、『Stuck with U』、『Rain on Me』、『Positions』、『Yes, And?』、『We Can’t Be Friends 』である。)また、彼女はビルボード200のトップ10に8枚のアルバムをランクインさせており、そのうちの6枚(それぞれ、『Yours Truly』、『My Everything』、『Sweetener』、『Thank U』、『Next』、『Positions』、『Eternal Sunshine』)が首位に輝いている。
- そして、彼女はグラミー賞に18回ノミネートされ、2019年に『Sweetener』で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を、2021年に『Rain on Me』で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞している。
それだけではない。
- 2016年には『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、ジェイソン・ロバート・ブラウンは彼女の声を「並外れた、多才な、無限大の楽器 」と評し、2019年にはトロイ・シヴァンが彼女を「業界のゲームチェンジャー」、「世界最大のアーティスト」と称している。
- 『ビルボード』誌が2024年に発表した「21世紀で最も偉大な25人のポップ・スター」の9位にランクインし、同誌は、「正真正銘のアイコンとしての彼女の今日の地位は、彼女の台頭を促した確立されたシステムの有効性を反映したものではなく、彼女の不朽の、時代を超えた才能の証である」と絶賛している。
- 『ローリング・ストーン』誌の2023年版「史上最も偉大な200人の歌手」の43位にランクインし、同誌は彼女の「全盛期のマライア・キャリーに匹敵する口笛の音色と、4オクターブにわたる精密で蜂蜜のような声」に注目し、彼女を「天才」と評している。
同じくらい驚くべきなのは、彼女が「アリアネーター」として知られる忠実な自身のファンのために、2017年にイギリス・マンチェスターで開催されたコンサートを終えたばかりの外でのテロ攻撃で22人の観客の命が奪われた事件や、2018年に愛する人であり共演者でもあったマック・ミラーが早すぎる死を遂げた事件など様々な出来事を乗り越えてきたということだろう。
そしてグランデは今、映画版『ウィキッド』を照らす光となったのだ。彼女がまだアリアナ・グランデ・ブテラという名のフロリダ州ボカ・ラトンで育った演劇が大好きな少女だった頃、家族とニューヨークへ旅行した際にオリジナルのブロードウェイでの公演を目にし、虜となったのがこの作品である。
映画化の構想が形になってきたとき、彼女は出演するために必死だった。彼女がグリンダ役を勝ち取ったとき、彼女は自分のために役作りをするのではなく、これまで通りの役を演じることにこだわった。 そして、彼女は 「人気者 」であることの長所と短所を珍しく理解し、見事に役を演じきったのである。
『ウィキッド』は現在、『ロッテン・トマト』で批評家から88%、ファンからは95%の好評を得ている。また、『シネマスコア』でもA評価を獲得しているばかりか、全世界で7億1800万ドルの興行収入を記録している。 更に、グランデはゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、クリティックス・チョイス賞、SAG賞、BAFTA賞、アカデミー賞の助演女優賞にもノミネートされている。
米『ハリウッド・レポーター』(THR)のLAにあるオフィスで行われた対談の中で、31歳の彼女は上に記したすべてと、さらに多くのことを振り返ってくれた。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナルの記事はこちら
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