ティモシー・シャラメがかつて俳優への道を諦めかけた理由とは?
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ティモシー・シャラメはかつて、俳優というキャリアを選ぶことに疑問を抱いたことがあったそうだ。
シャラメはアンダーソン・クーパーが司会を務める『60 Minutes』(CBSで放送)に登場し、二人はブレイク前のシャラメが生活したニューヨーク市のシアター・ディストリクトにある、家賃補助を受けるアーティストたちの暮らす団地を訪れた。そこでシャラメは多くの気鋭のアーティストたちに囲まれて育ちつつも、同時に多くの俳優が下積み時代に直面する苦労も目の当たりにしたのだそう。
29歳の俳優は「この団地を見ていると本当に俳優を目指すのが怖くなってきたことを覚えてますね。みんな厳しい暮らしをしていたし、ほとんどの人がうまくやっているとは言えない状況でしたから」と当時を振り返った。
クーパーは、多くの気鋭のアーティストたちに囲まれた環境で育ったことがシャラメを「後押し」したのではないかと感じたそうだが、本人にとっては真逆だったようで「実は俳優を目指すのが怖かったんですよ」と、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)に出演した売れっ子俳優は明かしている。
ダンサーの母親と、同じく俳優となった姉(ポウリーン・シャラメ)を持つシャラメは物心ついたときから芸術が身近にあったというが、意外なことに父親からは「普通の人生を送りなさい」と言い聞かされていたそうだ。
中でも子役時代についてシャラメは「あれは子供にやらせることじゃないですよ。本当に」とした上で、「大勢の人とカメラに囲まれながら『みんなに可愛いって思われるようなことをしてみろ』って言われるんです」とその経験を苦々しそうに振り返った。
とはいえ結局シャラメは俳優の道を選び、今では超が付くほどの売れっ子となった。これまでに彼は『君の名前で僕を呼んで』(2017)でアカデミー賞に2部門でノミネートされ、最近ではボブ・ディラン役で主演を務めた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)での演技が大絶賛されている。彼が演じたディラン本人もX上で「ティミーはすごい役者だから、完全に俺になりきってくれると確信しているよ」と綴り、シャラメの演技に太鼓判を押したほどだ。
番組の中ではディランについての話題も触れられており、シャラメはまだ直接ディラン本人にあったことはないそうだが、もしこれまでに会っていたら「本人以上にボブになるきることを意識」しないよう、敢えて「天気の話か好きなサンドウィッチの具の話」をしただろうと冗談まじりに語っている。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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