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2026年のオスカーを大胆予想!作品賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』優勢か、専門家が徹底分析

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2026年のオスカーを大胆予想!作品賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』優勢か、専門家が徹底分析
2026年のアカデミー賞、気になる受賞者の行方は 写真:Courtesy Of Netflix (2); Courtesy of Focus Features; Courtesy of Warner Bros. (3); Courtesy of Neon (2)
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2026年の映画界最大のイベント、第98回アカデミー賞授賞式がいよいよ目前に迫っている。

今年は、PTAことポール・トーマス・アンダーソンの野心作『ワン・バトル・アフター・アナザー』と、ライアン・クーグラーによる驚異の計16ノミネート作品『罪人たち』の二大巨頭が激突。さらに、ブラジルの政治スリラー『シークレット・エージェント』やノルウェーの『センチメンタル・バリュー』といった国際的な強豪が主要部門に食い込み、近年稀に見る大混戦の様相を呈している。

米『ハリウッド・リポーター』のアワード専門家、スコット・ファインバーグがデータに基づいた「予想(本命)」を、映画批評家チーフのデヴィッド・ルーニーが批評的観点からの「願望(対抗)」を徹底分析する。

▼オスカー2026 予想:作品賞・監督賞はPTAかクーグラーか?

【作品賞】

レオナルド・ディカプリオ、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より
レオナルド・ディカプリオ、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より 写真:Courtesy of Warner Bros.

スコット・ファインバーグの予想:『ワン・バトル・アフター・アナザー』

「監督組合賞(DGA)、製作者組合賞(PGA)、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)を総なめ。優先順位付き投票制においても、この作品の圧倒的な支持は揺るがないだろう」

デヴィッド・ルーニーの願望:『ワン・バトル・アフター・アナザー』

「『シークレット・エージェント』の巧みさを推したいが、ポール・トーマス・アンダーソンが描く現代の権威主義への風刺はあまりにタイムリーであり、今受賞すべき一作だ」

【監督賞】

『罪人たち』より 写真:Warner Bros.
『罪人たち』より 写真:Warner Bros.

スコット・ファインバーグの予想:ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

「ポール・トーマス・アンダーソンは、これまでオスカーに14回ノミネートされているが無冠。業界内の『今度こそ』という空気は強く、監督組合賞勝者のオスカー獲得率は極めて高い」

デヴィッド・ルーニーの願望:ライアン・クーグラー(『罪人たち』)

「『罪人たち』が持つテーマの重層性は、ライアン・クーグラーの演出力の結晶。彼に黒人監督初の栄冠を与えたい」

▼オスカー2026 予想:盤石のジェシー・バックリーと激戦の主演男優・助演女優

【主演女優賞】

ジェシー・バックリー、『ハムネット』より 写真:Agata Grzybowska / © 2025 FOCUS FEATURES LLC
ジェシー・バックリー、『ハムネット』より 写真:Agata Grzybowska / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

スコット・ファインバーグの予想:ジェシー・バックリー(『ハムネット』)

「主要な前哨戦をすべて制したジェシー・バックリーの独走状態だ。ケイト・ハドソンの追い上げも届かないだろう」

デヴィッド・ルーニーの願望:レナーテ・レインスヴェ(『センチメンタル・バリュー』)

「ジェシー・バックリーの演技は、時に大げさだ。レナーテ・レインスヴェの不安定さと狡猾なユーモアの完璧なバランスこそ、真の芸術といえる」

【主演男優賞】

マイケル・B・ジョーダン、『罪人たち』より 写真:Warner Bros.
マイケル・B・ジョーダン、『罪人たち』より 写真:Warner Bros.

スコット・ファインバーグの予想:マイケル・B・ジョーダン(『罪人たち』)

「アクター賞(旧・SAG賞)での勝利が決定打となった。一人二役の抑えた演技が、作品自体の好感度と相まって強く支持されている」

デヴィッド・ルーニーの願望:ヴァグネル・モウラ(『シークレット・エージェント』)

「沈黙の裏に激動を隠したヴァグネル・モウラの演技は驚異的だ。ごく普通の男を非凡なものへと昇華させた」

【助演女優賞】

エイミー・マディガン、『WEAPONS/ウェポンズ』より 写真:Courtesy of Warner Bros.
エイミー・マディガン、『WEAPONS/ウェポンズ』より 写真:Courtesy of Warner Bros.

スコット・ファインバーグの予想:エイミー・マディガン(『WEAPONS/ウェポンズ』)

「クリティクス・チョイスとアクター賞を制したエイミー・マディガンが最有力だ。ホラー映画というハンデはあるが、40年越しの悲願という『物語』は、アカデミー会員が最も好むものの一つである」

デヴィッド・ルーニーの願望:ウンミ・モサク(『罪人たち』)

「『WEAPONS/ウェポンズ』のエイミー・マディガンは確かに恐ろしかった。だが、ウンミ・モサクが演じたスピリチュアル・ヒーラーの圧倒的な生命力には魂を揺さぶられた。彼女の温かさは、現世から来世へと通じている」

【助演男優賞】

ショーン・ペン、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より 写真:Courtesy of Warner Bros. Pictures
ショーン・ペン、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より 写真:Courtesy of Warner Bros. Pictures

スコット・ファインバーグの予想:ショーン・ペン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

「キャンペーンを拒否しながらも英国アカデミー賞とアクター賞を制した。その存在感と実力は依然として圧倒的だ」

デヴィッド・ルーニーの願望:ステラン・スカルスガルド(『センチメンタル・バリュー』)

「ようやく候補に入った愛すべきベテラン。一筋縄ではいかないベテランならではの凄みと、自己愛の強さを表現した演技は、今すぐオスカーに値する」

▼オスカー2026 予想:アニメ・ドキュメンタリー部門はNetflix勢が席巻か

【脚色賞】

テヤナ・テイラー、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection
テヤナ・テイラー、『ワン・バトル・アフター・アナザー』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection

■スコット・ファインバーグの予想:ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

「USCスクリプター賞から英国アカデミー賞まで、あらゆる指標がポール・トーマス・アンダーソンの勝利を示唆している」

■デヴィッド・ルーニーの願望:ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

「『トレイン・ドリームズ』の詩的な美しさも捨てがたいが、トマス・ピンチョンの難解な世界を現代の政治状況に合わせて再構築したポール・トーマス・アンダーソンの手腕はある種の奇跡だ」

【脚本賞】

『センチメンタル・バリュー』より 写真:Kasper Tuxen/Neon/Courtesy Everett Collection
『センチメンタル・バリュー』より 写真:Kasper Tuxen/Neon/Courtesy Everett Collection

■スコット・ファインバーグの予想:ライアン・クーグラー(『罪人たち』)

「投票者は、ライアン・クーグラーに少なくとも一つのオスカーを持ち帰らせるためにこの部門を選ぶだろう。近年の受賞作がそうであったように、本作の持つ独特で『ぶっ飛んだ』感性は、現代のアカデミー会員の好みに合致している」

■デヴィッド・ルーニーの願望:エスキル・フォクト、ヨアキム・トリアー(『センチメンタル・バリュー』)

「『シークレット・エージェント』の落選には呆れるが、次点としてヨアキム・トリアーの鋭い洞察を推す。家族と記憶をめぐる、光と影のバランスが見事なノルウェーのドラマは、脚本術の極致だ」

【国際長編映画賞】

ヴァグネル・モウラ、『シークレット・エージェント』より 写真:Neon/Everett Collection
ヴァグネル・モウラ、『シークレット・エージェント』より 写真:Neon/Everett Collection

■スコット・ファインバーグの予想:『センチメンタル・バリュー』(ノルウェー)

「パルムドール受賞のフランス代表『シンプル・アクシデント/偶然』を抑え、ノルウェー代表の本作とブラジル代表『シークレット・エージェント』の一騎打ちとなっている。主要部門へのノミネート数で勝るノルウェーが、わずかに優勢と見る」

■デヴィッド・ルーニーの願望:『シークレット・エージェント』(ブラジル)

「ブラジル代表の本作は、残忍な政権下での生活を描いた唯一無二の傑作だ。米国の主要批評家協会賞を3冠した実績が示す通り、歴史の重みを伝えるこの作品こそが受賞すべきだ」

【長編アニメーション賞】

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』写真:Netflix
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』より 写真:Netflix

■スコット・ファインバーグの予想:『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』

「主要な賞を総なめにしているNetflixの大ヒット作『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』が本命だ。ディズニーの『ズートピア2』もヒットしたが、世界的な熱狂度と勢いでは本作に軍配が上がる」

■デヴィッド・ルーニーの願望:『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』

「アニメにとって豊作とは言えない年だったが、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』だけは輝かしい例外だ。狂気的なエネルギー、鮮烈な色彩、そしてキャッチーな楽曲。これこそが本物のポップカルチャー現象だといえる」

【長編ドキュメンタリー賞】

『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』
『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』より 写真:Courtesy of Netflix

■スコット・ファインバーグの予想:『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』

「主要な組合賞の勝者がオスカーノミネートから漏れる大混戦だが、シネマ・アイ・オナーズやクリティクス・チョイスでの評価を考えると、Netflixがバックアップする『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』が一歩リードしている」

■デヴィッド・ルーニーの願望:『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』

「警察のボディカメラ映像を用いて実録犯罪ジャンルを再定義した傑作。議論を呼ぶ『正当防衛法』と人種的偏見を浮き彫りにした『パーフェクト・ネイバー:正当防衛法はどこに向かうのか』は、観る者の倫理観を激しく揺さぶる」

▼オスカー2026:その他の部門予想

  • 撮影賞:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
  • 衣装デザイン賞:『フランケンシュタイン』
  • 編集賞:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
  • メイクアップ&ヘアスタイリング賞:『フランケンシュタイン』
  • 作曲賞:『罪人たち』
  • 歌曲賞:“Golden”(『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』)
  • 美術賞:『フランケンシュタイン』
  • 音響賞:『F1®/エフワン』
  • 視覚効果賞:『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
  • 短編アニメーション賞:『真珠の涙と少女』
  • 短編ドキュメンタリー賞:『あなたが帰ってこない部屋』
  • 短編映画賞:『歌うたい』

第98回アカデミー賞授賞式は、日本時間2026年3月16日(月)に開催される。果たしてポール・トーマス・アンダーソンが悲願の初オスカーを手にするのか、それとも『罪人たち』が歴史的な記録を樹立するのか。映画史に残る一夜がまもなく訪れる。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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