SSFF&ASIA2024、森崎ウィン監督『せん』がジョージ・ルーカス・アワードを受賞

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国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2024」のアワードセレモニーが17日、東京・明治神宮会館で行われ、俳優の森崎ウィンが監督した『せん』がグランプリに当たるジョージ・ルーカス・アワードを受賞した。

ライブアクション(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)、ノンフィクション、アニメーションのコンペティション5部門の優秀賞から選ばれる最高賞。森崎はトロフィーを受け取ると「ウォー」と歓喜の雄叫びを上げ、喜びを爆発させた。

主演の中尾ミエと歓喜のハグ

『せん』は森崎の初監督作で、田舎で暮らす老婆の平凡な日常に徐々に不協和音が生じていくミュージカル。ジャパン部門の優秀賞に輝いた時点で、「賞には慣れていないのですが、言わせてください。獲ったぞー、本当に幸せ」とハイテンションだった。

さらに、グランプリが決まると「僕は声がでかいので、マイクの音量を下げてください。ありがとうございます。こんなに足が震えているのは初めて。携わってくれたスタッフ、キャストに感謝します」と興奮を抑えきれない様子。俳優としてスティーヴン・スピルバーグ監督の2018年『レディ・プレイヤー1』に出演しており、「きょうはでかい口を叩かせてください。これでスピルバーグとルーカスを制覇したということでいいですよね」と誇らしげに語った。

左より音楽の小澤時史、森崎ウィン、中尾ミエ

各部門の優秀賞作品は、アカデミー賞短編映画賞の候補として推薦される。「エンタメは全てのボーダー、人種、言葉といった“せん”を乗り越えていける。監督として背負う責任、いかに俳優と意思を共有していくかなど多くのことを学んだ。エンタメが世界平和につながるよう手助けしていくことを約束します」と意欲を新たにした。

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主演の中尾ミエも祝福に駆け付け、「ただ座っていればいいと思っていたので驚いた。この時代に、よくぞ年寄りを題材にしてくれてありがとう」と森崎に感謝。「昨年、喜寿を迎えて一区切りだと思っていたけれど、人生最大の喜び。もうちょっと長生きしてみようと思えた」と歓喜のハグを交わした。

主な受賞作品は以下の通り。

中尾ミエが祝福のスピーチ

ジョージ・ルーカス・アワード

『せん』監督:森崎ウィン

ライブアクション部門インターナショナル優秀賞

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『ヤマアラシのジレンマ』監督:マテウス・リビンスキー

ライブアクション部門アジア インターナショナル優秀賞

『いつの日か』監督:プラディーダ・ブリファ・ラハユ

ライブアクション部門ジャパン優秀賞

『せん』監督:森崎ウィン

ノンフィクション部門優秀賞

『ナイジェリアのバレエダンサー』監督:ジェイコブ・クルプニク

アニメーション部門優秀賞

『プールのカニ』監督:アレクサンドラ・ミョッテ、ジャン=セバスチャン・アメル

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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