MR検査室がディズニーの世界に!日本の小児医療で新システム導入、子どもの不安を軽減
ウォルト・ディズニー・ジャパンは、ウォルト・ディズニー・カンパニーとフィリップスが共同で展開する医療向けソリューション「Ambient Experience Disney Theme」の日本での提供を開始する。
これは、ディズニーの人気キャラクターや物語をMR(MRI)検査室に取り入れることで、小児患者の不安や緊張を和らげ、安心して検査を受けられるよう支援する取り組みだ。
フィリップスは、照明・音楽・映像を組み合わせた患者体験向上プラットフォーム「Philips Ambient Experience」を世界87か国の医療機関で導入している。同社とディズニーはこの取り組みによって、小児患者の体験向上と、検査の効率化を目指す。
ディズニーキャラクターが小児医療で活躍!MR検査の不安を軽減
MR検査は、大型装置の圧迫感や大きな動作音に加え、最長40分ほど同じ姿勢を維持する必要があることから、小児患者にとって大きな負担になるとされている。「Ambient Experience Disney Theme」は、MR検査室をディズニーの物語を表現した空間に変え、病気と闘う子どもたちを支援する仕組みだ。
小児患者がMR検査を受ける際、検査前から検査終了まで、ミッキーマウスやミニーマウス、マーベルのスーパーヒーロー、『スター・ウォーズ』シリーズ、ディズニープリンセスなどのキャラクターが登場。子どもたちは、好きなキャラクターや作品の世界観に包まれながら検査を受けることができる。

ディズニーは、このプログラムで使用されるアートワークや映像素材を無償で提供した。ウォルト・ディズニー・カンパニー幹部のリサ・ヘインズ氏は、「物語は、子どもたちと家族に安心感を与え、感情的なつながりを生み出す力があると信じています」とコメント。病院という緊張しやすい環境でも、ディズニー作品を通じて日常とのつながりや安心感を届けたいとしている。
子どものMR検査で「ストレス43%減」の効果あり
MR検査では、機械の中で最長40分間同じ姿勢を保つ必要があることや、大きな動作音がすることから、多くの患者にとって不安や緊張のもとになっている。小児医療におけるMR検査では、「患者の66%が検査中に不安を感じている」という調査結果がある。
子どもの不安感や恐怖心から、検査が中断され再検査が必要になったり、鎮静剤の使用につながったりするケースも少なくない。こうした課題は患者や家族だけでなく、医療従事者の負担が増え、検査効率が低下する要因にもなっている。
これらの課題に対し、「Ambient Experience Disney Theme」は大きな効果を発揮する。欧州6病院による共同研究では、6~10歳の小児患者を対象に同システムを導入した結果、検査後のストレスレベルは43%低下し、検査の中断は63%減少したと報告されている。

フィリップスの治療・診断部門を率いるアトゥール・グプタ氏は、「子どもたちが安心して検査を受けられる環境を整えることは、患者や家族の検査体験の向上につながります。同時に、医療従事者がより効率的に、質の高い画像診断を提供できるよう支援します」と述べている。
ディズニー、日本で子ども病院支援を拡大中
ディズニーは2022年から日本国内の子ども病院や小児医療施設で、病気と闘う子どもたちとその家族への支援を続けている。
その取り組みとして、キャラクターをあしらったインタラクティブ壁紙やスタッフバッジの提供、院内上映プログラム「ディズニー・ムービー・モーメンツ」、絵本の読み聞かせ企画「Disney ストーリータイム」などがある。
今回の「Ambient Experience Disney Theme」の国内提供は、この取り組みをさらに発展させるものとなる。医療現場に物語の力を取り入れ、子どもたちがより安心して医療を受けられる環境づくりを後押しする。
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