メーガン妃の父親めぐる疑惑、英警察が独立調査へ──2019年の書簡対応を検証
英ロンドン警視庁が、メーガン妃(メーガン・マークル)の父親トーマス・マークル氏に関する疑惑を記した書簡の取り扱いについて、警察の苦情処理を監督する独立機関「独立警察行動監察局(IOPC)」に自主的に付託した。問題となっているのは、2019年に受け取った書簡に記されていた疑惑を他の法執行機関に共有せず、メーガン妃とヘンリー王子の事務所に転送した当時の対応だ。10月30日、IOPCはロンドン警視庁による情報共有の不備について独立調査を開始すると発表した。フィリピンでも父親をめぐる捜査が進むなか、当時の警察の判断が改めて検証されることになる。英『BBC』が報じている。
メーガン妃の父親に関する書簡、英警察が監察機関に付託
ロンドン警視庁は10月29日、警察の職務上の行為を監督する独立機関「独立警察行動監察局(IOPC)」に、自らの対応を付託したと発表した。
対象となるのは、書簡に記されていた疑惑について、英国国内外の他の法執行機関に情報を伝えなかった判断と、書簡をサセックス公爵夫妻の事務所に転送した判断だ。
問題の書簡は2019年、メーガン妃の父トーマス・マークル氏の元妻ロズリン・ラブレス氏から、警視庁の王室警護部門に送られたもの。ラブレス氏は1975年にマークル氏と離婚しており、2024年に亡くなった。
手書きの書簡は2019年1月、メーガン妃に渡された。メーガン妃は先週、この書簡には父親に関する「憂慮すべき、衝撃的な疑惑」が記されていたと明かしている。
警視庁によると、書簡には英国国外での犯罪行為に関する複数の主張が含まれていた。一方で、具体的な警備上の問題に関する情報は記されていなかったという。
警視庁は書簡を夫妻の事務所に転送し、内容を知らせたものの、他の捜査機関には共有しなかった。今回、初期調査を実施した結果、IOPCへの自主的な付託を決めたという。また、関係する海外の捜査機関にも情報を共有する方針で、数日以内の完了を見込んでいる。
10月30日、IOPCは警視庁が重大な犯罪行為に関する疑惑を関係する海外当局に伝えなかった問題について、独立調査が必要だと判断したことを明らかにした。
メーガン妃が父親と距離を置いた理由にも関係
メーガン妃は先週の声明で、父親に関する疑惑が記された書簡を受け取ったことを認めていた。
書簡の具体的な内容については明らかにしていないが、父親との関係を断ち、長男アーチー王子と長女リリベット王女を父親に会わせないと決めたのは、書簡に記された疑惑から子どもたちを守るためだったと説明している。
メーガン妃は、当時、疑惑について捜査が行われていると信じていたという。しかし、今回の監察機関による調査では、警視庁が書簡の情報を他の捜査機関に共有しなかった理由に加え、書簡を受け取った後、どのような対応が取られたのかも検証されることになる。
また、警視庁が書簡のコピーを保管しておらず、後にサセックス公爵夫妻側から入手する必要があったとの報道も出ている。
当時、メーガン妃は王室の公務を担う現役メンバーだった。書簡が夫妻の事務所に転送された経緯も含め、王室関係者がこの情報をどこまで把握していたのかも検証の焦点となりそうだ。
元児童保護機関トップも警察の情報共有に疑問
元児童搾取・オンライン保護センター(CEOP)代表のジム・ギャンブル氏は、英BBCラジオ4の番組『Today』で、今回の警視庁の対応について疑問を呈した。
ギャンブル氏は、海外にいる人物が子どもに危害を加える可能性があるという情報を警察が受け取った場合、通常、関係機関と情報を共有する手順があると指摘。疑惑の真偽が確認されていない段階でも、米連邦捜査局(FBI)に情報を伝え、確認を促すことが期待されるとの見解を示した。
また、トーマス・マークル氏の孫であり、メーガン妃の姪にあたるノエル・ラスムッセン氏も、警視庁の対応をめぐる疑問に懸念を表明している。
ラスムッセン氏は、これほど重大な疑惑が当局に伝えられていたのであれば、どのような措置が取られたのか、なぜ他の捜査機関に情報が共有されなかったのかについて、明確で透明性のある説明が必要だと訴えた。
フィリピンでも父親をめぐる捜査が進行中
今回の書簡をめぐる問題が改めて注目される背景には、トーマス・マークル氏をめぐる現在の疑惑がある。
マークル氏の息子であるトーマス・マークル・ジュニア氏は、父親の所持品から児童の性的虐待を描いた画像や動画を発見したと主張し、フィリピンの警察に通報した。父親が2025年12月にフィリピンで治療を受けていた時期には、メーガン妃から父親との連絡を断つ旨の手紙も送られていたという。
フィリピン当局は現在、この疑惑について捜査を進めている。マークル氏が以前暮らしていた自宅から持ち出されたコンピューターや携帯電話、ハードディスク、古いビデオテープなど、4箱分の資料が警察に引き渡された。
これらの資料は先週、メーガン妃の異母兄トーマス・マークル・ジュニア氏から警察に引き渡された。ただし、セブ島の警察が中身を調べるには裁判所の令状が必要だったため、当局は正式な令状を取得したうえで解析を進めることになった。
トーマス・マークル氏は、児童の性的虐待画像を所持していたとする疑惑を全面的に否定している。娘のサマンサ・マークル氏も、父親に対する疑惑を「偽り」だとして否定している。
フィリピンでの捜査と並行して、英国では2019年に寄せられた情報がどのように扱われたのかをめぐる独立調査が始まった。疑惑そのものの真偽だけでなく、当時、子どもを守るための情報共有が適切に行われていたのか。独立警察行動監察局の調査によって、警視庁の判断の詳細が明らかになるか注目される。
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