【F1シンガポールGP予選】ラッセル、シンガポールでポール獲得も「フェルスタッペンは脅威」

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メルセデスのジョージ・ラッセルは、マリーナベイ・ストリート・サーキットで行われた予選で1分29秒158を記録し、今季2度目となるポールポジションを獲得した。2位のマックス・フェルスタッペンに1.5秒以上の差をつける圧巻のパフォーマンスだった。

「ポールを取れて本当にうれしい」とラッセルは予選後に語った。

「昨日は色々とうまくいかないことが多かったから、こうして立て直せたのは最高だ。明日は長くて暑いレースになると思うけど、マシンには強いラップペースがあると分かっていた」

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日曜日の決勝を前に、ラッセルは慎重な姿勢も見せている。

「シンガポールはこれまで自分にとって得意なサーキットではなかったけど、それは大体いつも自分の問題だ。ポールスタートに浮かれるつもりはない。マックスはスタートがとても強いし、間違いなく仕掛けてくるはずだ」と警戒を口にした。

チーム代表のトト・ヴォルフ氏も、ラッセルとチーム全体の結果に満足の様子を見せた。

特に、プレッシャーのかかる状況の中で予選4番手に入ったキミ・アントネッリの走りを高く評価している。

角田裕毅P15、予選後のコメント

グリップ不足に苦しんだ角田「理由が分からない」 予選は終始噛み合わず

予選で思うような結果を残せなかった角田裕毅は、セッションを通して深刻なグリップ不足に悩まされていたことを明かした。前日までは手応えを感じていたものの、当日はQ2進出にも苦戦する展開となり、状況は大きく変わっていたという。

角田は「全体的にグリップに苦労しました。期待していたレベルのグリップが得られず、それが一番欠けていた部分です」と振り返る。特にフロント側の感触が悪く、「FP3あたりから少し感じていて、完全にグリップがなくなったのはQ1からでした」と説明した。

前日からのセットアップ変更については「大きくは変えていない」とし、原因の特定は難航している様子だ。Q3で問題となったアンダーステアについても、「足回りやウエイト配分など色々試したけれど、あまり改善しなかった」と語り、対策が奏功しなかったことを認めた。

Q1ではイエローフラッグが出る場面もあり、判断が難しい状況だったが、「自分がやるべきことはやった。プッシュしてQ2に進めたので、そこは良かった」と一定の評価を下した。

今週末、マックス・フェルスタッペンとのマシン仕様の違いについては、フロントウイングのみだという。「新しい仕様が自分のクルマにはなく、旧型を使っている。フロントウイングだけでも違いは大きいと思う」としつつ、「大幅な差ではないはずだが、何か影響している」と含みを持たせた。

これまで相性の良かったサーキットでも、今回はタイヤの挙動が安定しなかったという。「まだ自信はあるが、セッションごとにタイヤのフィーリングが全く違い、グリップを引き出すのに本当に苦労した。なぜなのか分からない」と率直な心境を語った。

一方でロングランについては「悪くない」と前向きな見解を示したが、「そのペースを生かすにはスタート位置が後ろなのが残念」とも述べている。

アップグレード面で常にフェルスタッペンより後回しになる状況については、「シーズン開幕からそうだった」としながらも、「チームの構造は理解している。マックスはチャンピオンシップを争っていて、僕はそうではない」と冷静に受け止めた。その上で、「スパ以降はかなり改善している」とも付け加えた。

マシンへの理解について問われると、「まだまだ」と即答。過去の日本GPやサウジアラビアGPと比較しても、「今回は少し違うケースだ」とし、挙動自体は改善しているとの認識を示した。

原因不明のグリップ不足という難題を抱えながらも、角田は状況を受け止め、次のセッションでの巻き返しを見据えている。

F1 シンガポールGP 予選 結果・ラップタイム

1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分29秒158
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分29秒340
3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分29秒524
4.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分29秒537
5.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分29秒586
6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分29秒688
7.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分29秒784
8.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分29秒846
9.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分29秒868
10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分29秒955
11.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
12.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
14.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
15.角田裕毅(レッドブル)
16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
17.ランス・ストロール(アストンマーティン)
18.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
19.エステバン・オコン(ハース)
20.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

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