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【F1メキシコシティGP2026】平川亮がF1の歴史に名を刻む|20歳アントネッリ、史上最年少王者に

Kimi Antonelli Mexico 2026
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フェルスタッペンが優勝、アントネッリが史上最年少で世界王者に。平川亮はデビュー戦で入賞し、チームとトヨタに誇りをもたらした

スタジアム、スター、そしてマリアッチ

メキシコシティほど大歓声に包まれるサーキットはない。最終セクターは3万人以上を収容する野球場「フォロ・ソル」の中を通り抜ける。表彰台もその中にあり、歓声が四方から降り注ぐ。

今年の決勝は11月1日。メキシコの「死者の日(ディア・デ・ムエルトス)」と重なった。家族が亡くなった人々を偲ぶ日だ。週末を通じて、サーキットはマリーゴールドの花、フェイスペイント、カトリーナの仮装で彩られた。

パドック内では一日中タコスが振る舞われ、アイスクリームとメスカルも無料。セレブも富豪も、みんなと同じ列に並んだ。会場の至る所でマリアッチ楽団が演奏していた。ゴードン・ラムゼイは単なるゲストではなかった。サーキット内で自身のホスピタリティ「F1ガレージ」を運営し、著書や現在プロモーション中の商品・サービスの販売にも熱心だった。

キム・カーダシアンがルイス・ハミルトンの応援のためにメキシコシティ入りしているという未確認の噂もあったが、パドック内で彼女の姿を見ることはなかった。カルロス・スリム・ドミットは例年通りサーキットに姿を見せた。メルセデスはDJのディプロとNBAチャンピオンを招待し、ウィリアムズはリーガMXのサッカー選手たちを迎えた。ハイネケンはマシンが到着する前から丸1週間、市内でイベントを展開していた。

意外だったのは、コンサートが決勝後のディスクロージャーによるDJセット1本だけだったことだ。それでもメキシコは今季最高の雰囲気を生み出した。F1で唯一無二のスタジアムの熱気があるからだ。

その中心にいたのはセルヒオ・ペレスだった。チェコは地元レースで、キャデラックのマシンを駆り、F1で最も熱狂的な観客の前で通算300戦目のスタートを切った。

写真:Shiga Sports Japan

王者誕生と衝撃のデビュー

フェラーリ移籍後初のポールからスタートしたハミルトンがトップを守ったが、ルクレールが芝生を横切ってハミルトンをかわし、5秒ペナルティを科された。5番手スタートのフェルスタッペンはピットストップで首位に立ち、ボッタスの大クラッシュによる赤旗と終盤のセーフティカーを乗り越え、ハミルトンに0.799秒差で優勝した。

Ryo Hirakawa Mexico 2026

アントネッリはタイトル獲得に9位以内が条件だった。フェラーリ2台のドラマにも助けられ、3位でフィニッシュ。今回キムがパドックにいなかったのは良かったのかもしれない。ハミルトンはルクレールとの攻防に強い不満を示した。しかしフェラーリのドラマが、この日曜日の本当の物語を霞ませることはなかった。20歳のキミ・アントネッリが、F1史上最年少の世界チャンピオンとなったのだ。表彰台では「誰も寝てはならぬ(ネッスン・ドルマ)」が流れた。レース後、彼はこれが祖父の好きだった曲だと明かし、涙で言葉を詰まらせた。死者の日に、この瞬間はまるで運命のように生まれた。

平川亮のもとに電話が鳴ったのは、土曜日の朝5時だった。エステバン・オコンの代役として出走が決まった。ハースは理由を明かしていない。平川は18番グリッドからスタートし、13位でチェッカーを受けた。その後、ピアストリとアルピーヌ2台にペナルティが科され、平川は10位に繰り上がった。32歳でのデビュー戦で1ポイント獲得。ル・マン優勝者が遠回りの末にたどり着いた舞台だった。「今日は僕の夢でした」と平川は語った。

次戦はアイルトン・セナの故郷、ブラジル。THRジャパンは再びパドックの内側からお届けする。

写真:Shiga Sports Japan

F1メキシコシティGP2026 決勝結果(ペナルティ適用後)

  1. フェルスタッペン(レッドブル)
  2. ハミルトン(フェラーリ)
  3. アントネッリ(メルセデス)★2026年世界チャンピオン
  4. ルクレール(フェラーリ)
  5. ノリス(マクラーレン)
  6. ラッセル(メルセデス)
  7. ローソン(レーシングブルズ)
  8. ボルトレート(アウディ)
  9. ハジャー(レッドブル)
  10. 平川亮(ハース)★F1デビュー戦
  11. アルボン(ウィリアムズ)
  12. サインツ(ウィリアムズ)
  13. ピアストリ(マクラーレン)
  14. ヒュルケンベルグ(アウディ)
  15. コラピント(アルピーヌ)
  16. ペレス(キャデラック)
  17. ガスリー(アルピーヌ)

DNF:リンドブラッド(レーシングブルズ)、ベアマン(ハース)、ボッタス(キャデラック)、ストロール(アストンマーティン)、アロンソ(アストンマーティン)
出走取り消し:オコン(ハース)

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