【インタビュー】ジャン・レノ、自叙伝的ソロ公演『らくだ』で来日! 「日本からスタートすることが重要だった」 人生を舞台で語る理由を明かす
映画『レオン』『グラン・ブルー』など数々の作品で世界的な評価を確立してきた俳優ジャン・レノが、自身の半生をもとにしたソロ舞台『らくだ』を携えて来日し、ハリウッド・リポーター・ジャパンのインタビューに応じてくれた。

モロッコに生まれ、フランス、アメリカと拠点を移しながらキャリアを築いてきたジャン・レノが、自らの人生を“語り・演じ・歌う”という形で表現する『らくだ』は、日本で創作・上演される自叙伝的プロジェクトだ。
舞台上に立つのは“俳優ジャン・レノ”ではなく、一人の人間としての彼自身。スクリーンとは異なる距離感で、自らの記憶や出会いを観客に直接届ける。
そんなジャン・レノに、ハリウッド・リポーター・ジャパンは単独インタビューを実施。舞台を選んだ理由や、歌を取り入れた意図、そして日本への想いについてたっぷりと語ってくれた。
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すべて実話だからこそ、映画ではなく舞台でした
——長いキャリアをお持ちのジャン・レノさんが、今回改めてご自身の人生を舞台として語ろうと思われた最大の理由と、映画ではなく舞台という形を選ばれた理由を教えてください。
ジャン・レノ:明確な理由があるわけではありません。ただ、これは“生きた表現”だと思っています。自分の人生を語るということは、出会いを語ることでもあります。ロバート・デ・ニーロやリュック・ベッソンなど、これまで出会ってきた人たちとの記憶です。そしてこの舞台で語っていることはすべて事実で、フィクションは一切ありません。
だからこそ、それを映画にすることには抵抗がありました。フィルムでは違うものになってしまう気がしたのです。もう一つの理由は、私はもともと演劇出身だからです。映画はあとから来たもので、子どもの頃から映画を夢見ていたわけではありません。自然と舞台という形になりました。


観客に“呼吸”を与えるために歌を入れました
——舞台の中では歌も披露されていますが、ステージで歌おうと思われた理由、また歌を取り入れたいと考えられた理由について教えてください。
ジャン・レノ:約1時間半、語りだけが続くと退屈に感じる可能性があると思いました。そのため、物語とつながる形で歌を入れています。突然出てくるものではなく、ストーリーの流れの中にある歌です。それによって観客が少し呼吸できる時間を作りたいと考えました。また、音楽は人生の一部だと思っています。よろこびも悲しみも表現できるものですから、自然な選択でした。
この作品は大きな賭けでした
——今回、ご自身の半生や人生を舞台として描くにあたり、演出面で最もチャレンジングだったこと、あるいは苦労された点があれば教えてください。
ジャン・レノ:最初は、この作品がどのような形になるのかまったくわかりませんでした。いろいろなアイデアはありましたが、それが観客にとって価値のあるものになるかどうかは分かりませんでした。ある意味で大きな賭けでした。
特に日本で上演することは重要でした。私にとって日本は非常に特別な場所で、25年以上にわたるつながりがあります。だからこそ、正直でありたいと思いました。その中で、演出家ラディスラス・ショラーとの出会いは非常に大きかったです。彼がいなければ、この形にはならなかったと思います。


この作品は日本から始めるべきだと考えました
——今回の舞台の中でも日本について触れられていますが、ご自身にとって日本を含めた理由、そしてこの公演を日本で行うことを選ばれた理由について教えてください。
ジャン・レノ:“日本を取り入れた”というより、“日本から始める”ことが重要だと考えました。この作品は今後、世界を巡る可能性もありますし、翻訳されることもあるかもしれません。しかし最初は日本であるべきだと思いました。それは私自身の日本との関係があるからです。
3年前にもチャリティのために来日しましたが、日本に来る機会は大切にしたいと常に思っています。この作品の出発点はとてもシンプルでした。自分の人生を語る、歌を入れる、そして日本でやる。それがすべてでした。
舞台の中で『ハリウッド・リポーター』にも触れています
ジャン・レノ:舞台の中で、昔の『ハリウッド・リポーター』について触れています。そのため小道具として雑誌を探しましたが、ニューヨークでも見つかりませんでした。妻も探してくれたのですが、見つかりませんでした。
日本の観客へメッセージ
ジャン・レノ:こんにちは。東京芸術劇場でこのソロパフォーマンスをスタートします。その後、日本各地を回る予定です。ぜひ観に来ていただけたらうれしいです。お会いできることを楽しみにしています。

舞台 JEAN RENO SOLO PERFORMANCE『らくだ』

【出演】ジャン・レノ
【作】ジャン・レノ 【演出】 ラディスラス・ショラー
【東京公演】 2026年5月10日(日)~24日(日) 東京芸術劇場 シアターウエストほか、
富山・兵庫・静岡・宮城・石川・高知・福岡・山口・京都・愛知・岡山での全国公演あり
詳細はこちら→ https://www.jeanreno-rakuda.jp
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