『オーメン』シリーズ全6作品、人気ランキング

『オーメン』は当初フランチャイズ化の予定はなく制作されたが、ハリウッドで最も長く続くホラーシリーズの1つとなった。オリジナル3部作は80年代初めに終了した。しかし、わずか5年で『オーメン』はポップカルチャーにおける伝説を確固たるものにした。
アンチ・キリスト、獣の数字(666)、そして「ダミアン」という名前さえも、視聴者の語彙に定着。『オーメン』は数十年にわたり新作が発表されることなく時代精神の中で生き残り、このジャンルでは稀有な存在となった。そして昨年、新作が発表されたことによってダミアンの影響力は再び高まっている。
最新作『オーメン:ザ・ファースト』は、1976年のオリジナル版の前日譚として、”悪魔の子”の誕生を描く。アルカシャ・スティーブンソン監督によって復活した18年ぶりの『オーメン』として注目を浴びた。そんな『オーメン』シリーズをランキング形式でご紹介する。
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6位:『オーメン4』(1991年)
テレビ向け続編で、ダミアンの死後、バージニア州の議員夫婦が養子にしたデリアという少女を中心とした物語。『オーメン』の焼き直し的要素が強く、しばしばパロディに近い出来栄え。新時代の水晶占いや蛇でいっぱいのテント、複雑な第三幕の展開などが加わるが、完全にリメイク作品という印象を抱かせている。
5位:『オーメン666』(2006年)
ジョン・ムーア監督によるリメイク版。リーヴ・シュレイバー、ジュリア・スタイルズなど豪華キャストが出演するが、オリジナルに忠実すぎて新鮮味に欠ける。脚本はデヴィッド・セルツァーのオリジナルに非常に近く、彼がリメイクに関与していないにもかかわらずWGA(全米映画監督協会)は単独の脚本クレジットが与えた。2000年代中期のゴシック的な暗さで撮影されているが、他の劇場公開『オーメン』シリーズにあった野心が欠けている。
4位:『オーメン2/ダミアン』(1978年)
思春期のダミアン(ジョナサン・スコット=テイラー)が工業家の叔父リチャード・ソーン(ウィリアム・ホールデン)と叔母の家で暮らし、軍事学校に通う物語。ダミアンが悪の目的に苦しみながらも基本的には良い人物であること、彼の名の下に行動する信者たちの存在などが描かれる。企業科学事業を通した現代の疫病という視点や、意外な第三幕の展開がある。オリジナルほど衝撃的ではないが、堅実な続編。
3位:『オーメン/最後の闘争』(1981年)
サム・ニールが33歳のダミアン・ソーンを演じ、国際的な実業家かつ英国大使として活躍。彼は自らのアンチキリストとしての役割を受け入れ、人類の破滅を目論む一方、新たなキリスト誕生との対決に挑む。ニールの演技が映画を引っ張り、「幼子虐殺」を再現する衝撃的なシーンなど派手なセットピースも。80年代的な過剰さでシリーズの品位を捨て、宗教的ホラーを全面に押し出している。
2位:『オーメン:ザ・ファースト』(2024年)
アルカシャ・スティーブンソン監督による前日譚で、ダミアン誕生前の物語。若きアメリカ人修道女マーガレット(ネル・タイガー・フリー)がローマの孤児院で働く中で闇の陰謀を発見する。70年代の映画製作を彷彿とさせるカメラワークと撮影が特徴。前日譚の難しさを乗り越え、オリジナルに矛盾せず新鮮さを保ちながら補完する稀有な作品。現代の基準で見てもシリーズ中最も恐ろしく、フリーの複雑な演技が光る。教会、女性、そして現代社会で私たちが恐れるべきものについて、必要な探求をしているようにも感じられる。
1位:『オーメン』(1976年)
リチャード・ドナー監督の古典的名作。グレゴリー・ペックとリー・レミックがアンチキリストの息子ダミアン(ハーヴェイ・スペンサー・スティーブンス)の不幸な両親を演じる。ジミー・カーターによる「生まれ変わったキリスト教」が主流になりつつあった時代に、悪の明確な存在を肯定した作品。「悪い子供」のサブジャンルというより、ソーンとカメラマンのキース・ジェニングス(デイヴィッド・ワーナー)による悪の本質を探る調査旅行の側面が強い。ドナーの刑事ドラマ監督経験が生かされ、悪を主に影の中に置き、謎が登場人物と観客をさらに暗闇へと導く手法が特徴。
番外編:ドラマ『オーメン』(2016年)
映画製作40周年記念作品として2016年に放送されたドラマ版『オーメン』。伝説のホラー映画『オーメン』のその後を描くTVシリーズとして『ウォーキング・デッド』のクリエーターによって現代的でよりスリリングなドラマとして生まれ変わっている。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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