『ドールハウス』日本初披露、矢口史靖監督手応え「自信が湧きました」
矢口史靖監督の最新作『ドールハウス』のジャパンプレミアが21日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。矢口監督は出演の長澤まさみ、瀬戸康史、田中哲司、池村碧彩、風吹ジュンとともに上映後の舞台挨拶に登壇した。
事故死した娘の代わりに買った人形が、その夫婦に新たな命が授かったことで意思を持ち嫉妬(しっと)に駆られていく恐怖を描く、矢口監督の原案・脚本によるオリジナル作品。『ウォーターボーイズ』(2001)、『ハッピーフライト』(2008)などコメディ作品に定評があるが、「何を思ったのか作ってしまいました。でも、前からやりたかったんです。客席の後で一緒に見ていたのですが、怖がると同時に笑えるところも意外とあった。お客さんの反応を見て自信が湧きました」と手応え十分の様子だ。
3月のポルトガル・ポルト国際映画祭で最高賞ベスト・フィルム・アワードを受賞。以降、香港国際映画祭、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭を巡った。矢口監督は“主人呼応”のアヤちゃん人形を携えて回り、「アヤちゃんは一切文句を言わず、誰にも抱っこされていました」と冗談交じりに振り返った。
脚本にほれ込んだ主演の長澤も、「皆さんの顔を見ていると、楽しかったのかなと思えます。これからたくさんの方に届くと思うと楽しみです」と好感触。さらに、“共演”したアヤちゃんとの撮影については、「時々笑いかけてくれましたよ」とドッキリ発言。夫役の瀬戸も、「ウインクもしてくれたよね」と追い打ちをかけ、客席をざわつかせた。
矢口監督は「やめましょうよ」と制止するそぶりを見せながらも、どこかうれしそう。その反応を確認した長澤は、「家族の物語も丁寧に描いていて、意外とジーンときてしまう実はいい映画なんです。ノンストップで繰り広げられるアトラクション映画のゾクゾクを皆さんで盛り上げていきましょう」と笑顔でアピールした。
『ドールハウス』は、6月13日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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