ヴェネツィア国際映画祭2025開幕!ヴェルナー・ヘルツォークが栄誉金獅子賞受賞、盟友コッポラが賛辞

第82回ヴェネツィア国際映画祭が、現地時間8月27日(水)に開幕した。開会式では、アメリカ映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラが、50年来の盟友であるドイツの映画監督、ヴェルナー・ヘルツォークに栄誉金獅子賞を授与するという感動的なシーンが繰り広げられた。
ヘルツォーク監督は、『フィツカラルド』や『グリズリーマン』、『アギーレ/神の怒り』など数多くの名作を手がけてきたドイツ映画界が誇る巨匠。トロフィーを贈呈する際、コッポラ監督は「ヴェルナー・ヘルツォークを称賛するためにここに来ましたが、それだけでは十分ではないでしょう。彼のような人物が実際に存在するという事実を祝福しなければなりません」と述べ、「彼に限界があるとすれば、私にはそれが何なのかわかりません」と最大級の賛辞を贈った。
受賞スピーチでヘルツォーク監督は、50年間の友情を振り返りながらコッポラ監督への感謝を込めて次のように語った。「彼は寛大で、ホテル代を払う金がない時には自宅に招待してくれました。サンフランシスコの彼の家に滞在し、『フィツカラルド』の脚本を書いたんです。彼が約30年連れ添った僕の妻を紹介してくれて、それ以来不幸な日は1日もありませんでした」
また、ヘルツォーク監督は自身の創作哲学について「常に映画の良き兵士でありたいと思ってきました。それは忍耐を意味し、忠義を意味し、勇気を意味し、そして義務感を意味します。そして、それこそが最終的に私をこの場所に導いたのです」と伝えた。
第82回ヴェネツィア国際映画祭のオープニングを飾ったのは、イタリアの名匠パオロ・ソレンティーノの最新作『La Grazia(原題)』。同監督による2013年のオスカー受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の姉妹作品として位置づけられており、早くも高い評価を得ている。
第82回ヴェネツィア国際映画祭は、現地時間8月27日(水)~9月6日(土)まで開催。今年の審査員長は、オスカー受賞監督アレクサンダー・ペインが務める。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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